映画「ベルファスト」を見てきました。
1969年8月15日北アイルランドのベルファストでプロテスタント武装集団がカトリック住民への攻撃を始めます。それを少年の視点で描いています。私のイメージではカトリックがプロテスタントを迫害するイメージなのですが逆もあるんだと。カトリックは懺悔すればなんでも許されるから犯罪を犯しても平気なんだって、なんじゃそりゃです。生まれた町で街の誰もが知り合いで、なのにある日対立が起きていく。町にバリケードができ戦車がやってくる。怖い世界です。分断のなかでも日常があって、少年は学校に行くし。画面は白黒で映画のシーンだけカラーです。
家族で恐竜映画を見ていると原住民がぼろ布をまとった美女集団。お母さんがお父さんにあなたの目当てはこれだったの?と聞くのが笑えます。お母さんが美人。お父さんもかっこいい。この少年も大人になったらかっこよくなるのかな。食えないおじいちゃんおばあちゃんが素敵です。少年が友達に誘われて襲撃に巻き込まれ思わず盗んでしまった洗剤が悲しい。
映画の明るいシーンや少年が買ってもらったサンダーバードが救いです。子供には放課後ドラゴンを倒す時間が必要なのよ。
映画「オートクチュール」と「シング ネクストステージ」を見てきました。
「オートクチュール」まず着られないし買えないし今風でもないけどディオールのドレスのラインは素敵です。見ているだけでうっとりできます。授賞式か社交界でくらいしか着るときないでしょうが。
これはディオールのお針子さんの話。引退間際のお針子エステルは移民の子のスリのジャドにあいます。エステルはジャドの指が気に入ってアトリエに引き入れるのですが、問題が次々起こります。お互い我が強すぎます。喧嘩ばかりですが、ジャドは次第に仕事が楽しくなります。ジャドのお母さんがちょっと良くなって良かった。一応ハッピーエンドではないでしょうか。
「シング-」前回はつぶれそうな劇場を立て直したバスターですが、今回は地方から世界的なステージを目指します。歌がいいです。ステージがきらびやかだし。バスターがはったりをきかせていますが、体もはっています。池に落ちた後洗って乾かしてモフモフになっているのが可愛かった。いろんな動物がオーディションに来ているのが楽しかったです。七色フラミンゴが華やか。
映画「三度目の、正直」を見て来ました。
今の流行りかな。それぞれのバラバラの短いカットが続き、最初話が全然見えません。だんだんカットが長くなっていきそれぞれの関係性が見えてきます。夫の連れ子がカナダに留学。妻が養子縁組をしたいと夫に話すと夫は好きな人ができたと別れを切り出します。スタジオで録音するおじさん。詩吟?と思ったらラップでした。音楽が付いていないとただしゃべっているだけみたいな。病院で診察を受ける女の人。公園に倒れている青年。「ちょっと思い出しただけ」みたいだけど、もっと登場人物が複雑みたいな。あの二人が兄妹で、あの女性が兄嫁で、とわかってきますが最後までわからないことも。元旦那が林家ぺーさんか久能整か。青年はどこにいったのか。やはり海よね。夜明けの海がみたいの、です。
ほしおさなえ「紙屋ふじさき記念館 春霞の文箱」読了。
記念館の建物が取り壊されることになり記念館の存続はわかりませんが、着々と閉館準備は進みます。どちらにしろ和紙の勉強はしておこうと百花は紙の産地に行ったり楮かしきのボランティアに参加したり。月々のワークショップの準備をしたり、閉館のセレモニーに備えます。しかし、新型コロナウィルスが国内でも増え始め、イベントは中止。紙屋ふじさき記念館はそのまま閉館。館長と二人で掃除をして記念館を閉めます。
嫌な予感はしていましたが、こんな終わり方を。コロナが収まったら本社でイベントはしたいと言っていましたが、すぐ終わらないことはもう知っています。どうなるのか。
面白いのは書道の話で料紙とか民藝運動の染付の話とか出て来ること。民藝運動の展覧会よく行ったし、去年も民藝の本読みましたよ(2021.12.23参照)。それに最近「とめはねっ!」という書道漫画を一気読みしました。おおっ、かな書道だ。活版印刷の弓子さんも出て来るし色々と今までのことが怒涛のように出て来る巻でした。違うところで出会うと嬉しい。しかしどうなるものやら。
「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」に行って来ました。
最近の流行りでしょうか。以前のエジプト展は所狭しと副葬品がこれでもかと並んでいたのに、この間のエジプト展も今回もゆったりと場所をとって1つ1つのミイラに焦点を当てて展示してあります(1/23参照)。CTスキャンが進化したおかげかな。役人とか神官とかとか既婚女性とか子供とか男性のミイラが来ていました。ある程度身分が高くないとお金がかかるのでミイラにしてもらえないのですが、時代が下がると市民でもミイラにしてもらえる人がいたようです。最後の男性のミイラは名前が書いてなかったです。最後の方はちょっとギリシャ風でした。交流があったのね。今回は副葬品にあったパンとかも来ていて面白かったです。副葬品用で硬いらしい。痛むものね。