「マティスとルオー」を見に行き映画「そうして私たちはプールに金魚を、」の上映&トーク&ライブに行って来ました。
「マティス-」マティスとルオーは国立美術学校のギュスター・モロー教室で絵を習いました。書簡と絵を通して二人の友情の軌跡を追っています。絵柄は全然違うのに二人の経歴がなんだか似ています。で、年をとってからの対談がお互いの健康上の問題、って言うのが楽しい。普通の老人の会話ですって。美術論は?マティスがあちこちを旅行してアフリカはいいけど過酷だから君はやめておいた方がいいと送ると、ルオーがかえって興味が深まったと後にアフリカの挿絵を描いているし。反骨精神丸出し。仲いいなあと。
前にゴーギャン展に行った時も思ったけど、最初からその絵ではないんですね。マティスもルオーも普通にうまい。え、何であの絵になったの?というくらいうまいです(こらこら)。だんだん知った絵になっているのが楽しいです。
「そうして-」2012年夏に学校のプールに金魚が放り込まれた事件の実写化です(2012.8.8参照)。プールに金魚というと「トイレのピエタ」(2015.6.13参照)を思い出しますが、それも発想はこの事件だったかもしれません。女子中学生の理由が「キレイだろうなと思って…」。ピエタは綺麗ですが、この映画は犯行が夜だったため金魚の姿は見えなかったというオチがついています。残念だけど、女子中学生が生き生きしているからいいや(当人はかなりうんざり)。トークショーは映画の面白さとCM業界の悪口が半々。大変なのね。帰る時間がなかったのでライブには参加できず。残念。どんな曲だったのでしょう。