谷崎泉「猫沢文具の借りぐらし」読了。
元編集者の猫沢二胡は最愛の夫を失くし、仕事をなくし、閑古鳥の鳴く実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをしている。何でこんなことに?そんな中甥っ子の明澄がシングルマザーの姉の再婚に伴い家を出るという。一人暮らしもお金がかかるだろうから、一緒に住むかと聞いてみる。不思議なふたりぐらしが始まった。まったく流行らない文具店に来る客様もどこか変で。しかも家に猫が来る。二人ともまったくの初心者で飼うつもりはなかったのに、台風の日に捕獲。猫飼いの人に聞きまくり。名字が猫沢なのにまったく猫に縁のなかった二人が面白い。二人の慌てぶりが今から見えるようです。
藤崎珠里「精霊つきの宝石商 特別なエメラルド」読了。
20代にして過労死した会社員の絵麻は5歳の姿に戻り異世界で目が覚める。見知らぬ街で宝石店の宝石が光っているのに目を止めたら女性店員クロエに中に入れてもらいます。絵麻には魔力があり精霊が光となって見えるらしい。エマとしてクロエの娘となることに。やがてクロエに娘が生まれ義エマは妹アナベルを溺愛。宝石の仕事も覚え二号店宝石店アステリズムを開店することに。二号店の目玉は一つはフルオーダーができること。一号店は既製品かセミオーダーしか受け付けていません。もう一つは宝石を使った安価なアクセサリーや裸石(ルース)を買えること。広く宝石の良さを知ってもらうためですが、やはり宝石は貴族の物。知名度もないので誰もやって来ません。そこにオイル加工なし傷なしのエメラルドが欲しいという貴族が現れて。
ドラゴンの巣にあるかもしれないエメラルドを探しに魔の森に行くのですが。実はエマはドラゴンの友達がいます。エマを襲わないし、それどころか話がしたいと向こうからやって来ます。いるよね動物に異様に懐かれる人が。うらやましい。いや迷惑なのかな?でかいと怖いかも。せめて金魚達くらい懐いてくれてもいいんだけど。冷たいよね最近(そりゃ寒いんじゃ)。
えべっさんの残り福に行って来ました。やはりじゃがバターは最強(何しに行っとるんじゃ)。そんなに高くなっていなかったのが嬉しい。今年もいい年になりそうです。
高里椎奈「私立シードゥス学院 小さな紳士の名推理」読了。
選ばれし紳士達が集う全寮制の学舎、私立シードゥス学園。日本人ばかりですが、雰囲気はハリーポッターの世界です。13歳から17歳までの生徒が5つの寮に分かれ寝食を共にしています。服装はブレザーですがネクタイの射し色で階級がわかります。何よりも創建当時の建屋が教会のようです。ここの学園に入っただけで社会で一目を置かれると。その中で問題が起こり青寮の1年生トリオ獅子王、弓削、日辻は時に他寮の生徒や上級生と衝突しながら問題を解いていきます。うん、古い建物なので見た目は立派だけど空調は悪いんだろうなと。大変そうです。朝食は美味しそう。
砂都千夕「婚約解消のち、お引越し。セイラン・リゼルの気ままで優雅な生活2」読了。
セイラン・リゼルは神の6つ名を持ち将来の王妃候補として完璧な女性。しかし王子が真実の愛に目覚めたと婚約解消されたのでこれ幸いと慰謝料で留学を決意。もう留学先で好き放題、いえ生き生きとしています。の第二弾です。これ一番続編が楽しみだった奴。夏になったので色々アイスや氷菓を試しているのもありますが、まさかの展開。6つ名持ちが国を離れると天災が起きるそうです。国からとにかく帰ってくれと要請が。でも結婚させられるのは面倒くさい。まあ仕方ないかと思っていたらハイエルフのジークヴァルト先生がおかしい。しかも大雨で帰れなくなって。うーん、最終回でしたか。巻末に色々別のキャラクター目線の話が出ています。蕎麦を打つ公爵令嬢って好きでしたが。バチカンみたいになっているよ。セイラン・リゼルの我が道を行く清々しさと、お父さんのあきらめたような達観が好きです。先生が壊れたところも可愛いし。
雨でした。すごく久々の本格的に降った雨。うん、ゆるんでるゆるんでる。ようやくガチガチに固まっていたベランダの鳩の糞を掃除しました。一か所盛り上がっていました。お前らためて来ているだろう。来るな
近藤史恵「ヴァン・ショーをあなたに」読了。
下町のフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」の第二弾です(2017.3.15参照)。カウンター7席、テーブル5つの小さなですが絶品料理が食べられます。フレンチですがシェフが修行したのがフランスの地方のレストランで点々と修行していたので割と豪快な料理が出て来ます。でも余計なことをしていないので美味しい。で、不思議なことを話しているとシェフが解決してくれます。ええわ。1年に1度は行きたい店です。七話。最後の2編がフランス修行時代の話です。そう言えば去年はホットワインを飲まなかったな。