風見ゆうみ「あなたが望んだ妻は、もういません -浮気者の旦那様と離婚して、楽しい第二の人生を始めます-」読了。
伯爵夫人サブリナは結婚したものの夫からは距離を置かれ義実家で虐げられる日々。でも夫は優しいと思っていた。ある日夫の友人の誕生日パーティに一緒に行くことになったものの、動くなと会場に置いていかれ。メイク直しに行った時旦那の浮気が発覚。サブリナは離婚を決意。隣国の従妹にだ手伝ってもらい旦那のいない間に離婚を決行。隣国に行きます。
おや、手放した妻が実は優秀で惜しくなった話かと思っていましたが。夫は気の強い女性が好きでそんな女性とばかり浮気、家では従順な妻が欲しかったと。最低。戻って離婚が成立していると知ってから元夫はずっと復縁を主張。結構しつこい。あの手この手で迫って来ます。そんなに好きだったら浮気をしなかったらいいのに。第二の人生を謳歌する話より、いかに旦那と実家を撃退するかがメインです。うーん、面倒くさい。
今朝はようやく外の水が凍ってなかったです。ゴミをすくっていたら浮いたままの餌が残っていました。一緒に凍り付いていたのかな。絶食明けなので粒をちょっとだけあげました。
谷瑞恵「あかずの扉の鍵貸します」読了。
火事で両親を失った大学生の朔実は遠縁の不二代に引き取られます。その不二代の入院中頼まれて北鎌倉の洋館「まぼろし堂」を訪れます。「まぼろし堂」は迷路のように入り組んでおり、大小様々な部屋があり「あかずの扉」を貸し出しています。不二代は以前住んでいた家の開かずの間からあるものを持ってきてあかずの扉に入れて欲しいと。「まぼろし堂」は下宿もしています。部屋の増える洋館、住人も迷ういびつさ。不二代が亡くなった後朔実も下宿人となり「まぼろし堂」の助手をすることに。不気味そうでありながらそんなに怖い話ではなかったです。あかずの扉に入れたいものは封印したいものかいつか誰かにあけて欲しいものか。扉に入れられたものと入れた人の気持ちが分かった時ふっと謎が解けたような光を感じます。うん、それにトマソンは何か惹かれるよね。