わらび餅は春の季語だそうですが、大阪では夏の風物詩。秋・冬にトラックで走り回るのが石焼き芋やラーメンだとしたら、夏にはわらび餅を売るトラックがスピーカーでのどかに「わらび~もちっ♪」と呼びかけながら走っています。今でも忘れた頃にその声を聞くので、まだ走ってるんだなぁとほのぼのした気分になります。
最近ではわらび餅の専門店があるくらいで、私も大好き。行きつけのそば屋さんで出されるデザートのわらび餅に(そばよりも)はまったこともありますし、いつかは旅先でおいしそうなわらび餅を販売しているお店に出会ったのですが、賞味期限が作ってから数時間というこだわり品だったので、買って帰るのを泣く泣く断念したこともありました。
ところが最近、ご縁あってエスポアで天領大黒さんの「黒豆きなこわらび餅」を扱えることになりました。これが常温保存で賞味期限も長い!1パック500gと大容量なのですが、食べきれなかったら冷凍保存が可能。それでいてお店で手作りしているわらび餅のようにとろっとろのタイプなんです。
500gだと聞いて分かってはいましたが、実際に持ってみたらやはりずっしり重い。
この貫禄・・・。こちらを冷蔵庫でしっかり冷やしておきます。
柔らかいので、羊羹のように包丁で切って、ということができません。袋の端を1~2センチほどカットして絞り出します。すでにとろ~っとしてます。先にきなこをお皿に出し、その上にのせないと、お皿にくっついて超絶ねばねばしますのでご注意を。銅鍋で長時間、低温でゆっくり攪拌して実現できたとろとろなんだそうです。
また、このきなこは丹波黒大豆(岡山産)を特別な二段焙煎(詳しい焙煎方法は秘密!)したもので、とても香ばしく、たっぷりつけて食べると実に風味豊か。もともと黒豆を扱っておられて、その黒豆を美味しく食べてもらうには?というところからわらび餅にたどり着いたそうですよ。たっぷり入っているのでわらび餅につけても余っているのが逆にうれしいくらいおいしいきなこです。
冷凍保存した場合でも、今の季節なら室温でわりとすぐに柔らかくなってくるので、同じように絞り出して食べられます。とろとろと滑らかな食感も変わりません。500gって多いなと感じるかもしれませんが、好きなだけ食べて残ったら冷凍保存ができることと、黒蜜と抹茶も付いているので変化も楽しめ、飽きないと思います。
実際、私も1個買って、すぐリピートしました。
わかりますか?この写真がぶれるほどの(笑)とろとろ感! 落下注意です。
凍ったまま食べてもおいしいと聞き、最後に残った分を凍った状態でカットしてみました(さすがに凍った状態では絞り出せませんが、包丁でゆっくり切れば大丈夫です)。
これがまた新しい食感で、もちもち、ふんわり。これもおいしい。食べているうちにとろとろ状態も蘇ってきて、一口で二度おいしい! 夏場ははじめから冷凍で出してもいいかもしれません。
ただ絞り出した方がとろとろ感が強いというか、形状が丸いから口の中でのほどけ方が柔らかく感じることもあって、とろとろ好きなら絞り出した方がいいかもしれません。ぜひどちらも試していただきたいです。
(N.K)
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