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リースリング・ピジェ

2024-12-29 12:56:11 | ブログ

先日、ジェラール・シュレール・エ・フィスの「リースリング・ピジェ2012年」を開けて飲みました。思えば、約10年前。このワインが初めて日本に入ってきたときの驚きは隠せませんでした。レモンジュース?いやお酢?。とにかく酸っぱい。非常に酸っぱい。これは狙って造った?それとも今ご機嫌斜めなだけ?それともワインに何らかのダメージがあった?いろいろな可能性を考えました。それでも仕入れたものですので、売る必要があります。試飲会にも出してみましたが、このワインを評価する人はいませんでした。それでもシュレールのワインです。このままでは終わらないと信じている自分とやはり販売は難しいかと思う自分がありました。どうしようもなく、生産者のブルーノさんにメールを書き、これこれこんな状態なんだけど、これはどういうこと??と聞きました。それに対するブルーノさんの返信は、10年待っての一言でした。そして10年経ちました。びっくりです。あれほど強烈だった酸味が丸くなり飲みやすくなっていました。確かにいまだに収斂味のある酸は健在です。しかし、10年の年月を経ち、非常に落ち着いた感じになり、非常に美味しく飲めました。白ワインでこれほど熟成を必要とするとは売り手泣かせではありますが、しかしワインの不思議さとブルーノさんが10年待ってといった言葉を改めて考えさせられた一瞬でした。(H.M)

 


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