AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

多分、変わってない

2017-09-06 14:26:00 | ドラム
今やってきているバンドの面々と話をしている中でふと思い出して、どっかにあったよなーと思いながら探していたら見つかった。

以前にやっていたバンドの音源。

正直、そんな大層なモンではない。
作っていた当時はまだギターが居なくてベースに録音兼任してもらっていたし、MTR使っていたにしても録音技術が未熟だったので、最終的な仕上がりは飽くまでも当時として納得のいく範囲。

今聴いたらキツイ(苦笑)。
音が割れまくっていて弦楽器のチューニングもおかしい。
自分の作曲に於ける引き出しの狭さもあるだろうが、当時はエクストリームメタルを標榜していたのだが、今改めて聴くと、メタリックハードコア/パンクな印象だ。
まァ、ある意味エクストリームな方向としては合っているとは思うが(笑)。

もう十数年も前の事だ。
楽曲としても、当時影響を受けていたものをありありと思い起こせる。
同時に、「勢い=自己表現」がまだ成立する時代でもあったように感じる。
兎に角自分が影響を受けたものから吸収した衝撃を吐き出そうという、勢いと尖りがあった。

あれから音楽技術もデジタル的に進歩していき、器楽的な面でも個人的に色々と知り得ていったワケで、振り返ればたかだか二十数年ほどで、これほど音楽/楽器シーンって変化していくモンなんだな、と今になってしみじみ思う。

裏を返せば、そう思うのは自分の中にある、音楽に対する考え方や姿勢に変わりがないって事を意味しているんだろう。
ある時からドラムもよりハードな方向を目指していくようになり、ソレをどうやってオリジナル曲として反映させていくか?と考えるようになり、今に至ってるワケだ。
テクニックとかは何とか出来る範囲で色々身につけてきたが、それでもバンドとして表現するのであれば・・・という姿勢は揺らいでいない。
メタルではあるが、常にある種のエクストリーミティが存在しているバンドであることを望んでいた。

現に、当時やっていたバンドの楽曲でのドラミングと今のドラミングに大きな差があるかと言えば、無いと思う。
演奏の引き出しは今の方が多くなったのは事実だが、だからと言って今のオレが当時より優れているとも思えない。
変な話、「あの時よくこれだけのことやってたモンだな」と、妙な感心をしてしまった(笑)。

年を経れば、そりゃあ心身に変化は出てくるものだ。
だが、情熱を抱いたものへの姿勢が変わらないってのも存在するもので、ソレを今ここにきて体感するとはね。
他人に「オレのドラムは変わらない」と言ってきているが、改めて過去の自分と向き合ってみて実感した。

だとしても、このままで良いとは思っていない。
常に、過去の自分よりも成長させたいと思いながらやってきているのも事実。
周囲に自分がスゲェと思う人間がたくさん居るのに、「オレは今のままでいいんだ」とは納得できない。
盗めるものは盗む。そして自分の血肉としていく。
何もあらゆる音楽形態にある技術を片っ端から身につけていこうという考えではない。
耳にした際に、「良いフレーズだな」と思ったものを、自分で表現できるようにしていきたいだけだ。
ソレをこれまでに身につけた自分の演奏と統合させ、本当の意味で自分のものにしていくようにしたい。

それでここまで来てテメェがどのくらい成長したかは判らない。
ただ、「まだまだだな」という感覚だけは捨てきれない。ココを忘れてしまったら、本当に下降していく事になるだろう。

今の今まで、自分自身を高めていきたいと思わせ、続けてこれたのは、ドラムだけだ。
自分が誰よりもドラムを知っているわけではない。
でも、ドラムを前にして自分が出す姿勢に関しては、演奏共々負けるつもりはない。
負けるつもりがないと思っているからこそ、自分をより堅牢強固にしていきたい。

端から見ればそーいうのはストイックと思われるのかもしれないが、結局オレがやりたいのが今はこれだけという話。ストイックとは感じていない。
色々な人にも、角度違えば当て嵌まる事。

ここまでやってきて望むのは、今やっているオリジナルバンドが、少しでも広い範囲で認知されていく事か。
当時はそれが叶わなかった。
今のバンドでも、ソレは中々難しいと思うが、やりたい事を貫く姿勢は、オレは変えるつもりは無い。

こーいう無駄に意固地な姿勢、多分変わってないね(笑)。