リノベーションギャラリー 冷泉荘へ、個展を観に足を運んできた。
この写真に写っているイラストを手掛けているデザイナー/イラストレーターである、Mitch Ikeuchi氏の個展。
Mitch氏とは以前の仕事場で縁あって知り合う様になり、その時は音楽関係での仲間内という見識であったが、実際彼の主な活動はイラストレーターで、一般的に見れば芸術関係の人である。
恐れ多くもオレもそーいう関係には興味を惹かれている身であるので、Mitch氏の活動を知ってから、見方がちょっと変わった(失礼)。
多分、当時の仕事場の中では、Mitch氏に直で接触する率が高いのはオレだと思うし、お互いの活動を考えても、近しい立場にあるのではないかと思える。
FB上ではちょくちょく確認してくれていたが、現状のオレの事考えるとやはり一歩引いていたようで(苦笑)。
まァ、その辺は仕方のない事だし、折角今回会える機会に恵まれたので、それ以上の無粋な話は無しで、結局話していたのは相も変わらず音楽の話になる、と(笑)。
個展会場内は終始和やかな雰囲気で、Mitch氏の芸術関係での知り合いの方が様々足を運んで来ていた。
その中でお話しさせて戴いたイラストレーターの方とMitch氏と3人で、ちょっと興味深い話となった。
現在の、情報過多による貧しさにまつわる話。
曰く、色々出来るように見えて、本質を捉えきれてない、と。
こーいうのは、何も今の時代ならではってワケでもないのだが、今の時代には妙に当て嵌まる言い分である。
オレも音楽の話と折り合わせながら、3人でそーいった腕の振るいをかける事についての話を長々としていたが、「結局必要になるのは、自分のやる事に対してある種のテーマと、ソレを基盤として続けていく覚悟だろう」というのが結論となった。
絵を描いていても、そこは同じ事だと思う。
色々な絵描きの真似をして描ける器用さを持っている人も居たりするが、「いざ絵を描く事に対して自らを投影させたものを表現させる」としたら、何(本質)を出せるだろうか。
昨今は、音楽を作るとなれば、特に楽器を扱えなくてもDTMソフトなりを利用すれば、いかにもな質で曲を作り出すことが可能。
イラストの世界でもそこは同じで、グラフィックツールを使いこなせれば、実際に手描きしなくてもそれなりに上手いと思えてしまうものが出来上がる。
話が盛り上がったのも、そのイラストレーターの方も音楽嗜好が近いところにある(人間椅子が好きだという。他は予想通りというか、アニメやゲーム音楽)ので、その際に上記した話題に発展していった。
思うところは、どこの分野でも同じなんだな、と妙な嬉しさを感じた。
根本で感じ取るものって、分野に精通した人間は各々が手をかけているものが違っていても共鳴出来るものだ。
そーいう人たちと話が出来たのも、なんだか久しぶりな気がした。
先の話に戻るが、「これしか出来ない」と「これをやり続ける」という言い回しを分断させるのはかなり難しいが、そこにある種のテーマを設けているかどうか、というのが重要になってくると思う。
この2言の要素が含まれている事で、個性というのものが強く生じてくる。
Mitch氏が描いているものも、正にその要素があってこそだろう。
一見シンプルだが、だからと言ってありがちな、と言えるものでもない。
個展内では様々な画材を使っており、その上で特有の個を発揮している。
楽器の演奏も同じ事が言える。
同調は出来るが、それ以上に主張する何かがある響き。そこにその人間の個が表れているのだ。
よく「続けることが大事だ」、と言ったりしているのを聞いたりするが、ソレも「自分が抱えるテーマを根底に敷いているのが大前提」であるべきだろう。
Mitch氏の個展は今週末まで開催しているが、オレはスケジュール上、もう今日しか行ける余裕がなかった。
が、それでも足を運んで良かったと思えるひと時だった。
この写真に写っているイラストを手掛けているデザイナー/イラストレーターである、Mitch Ikeuchi氏の個展。
Mitch氏とは以前の仕事場で縁あって知り合う様になり、その時は音楽関係での仲間内という見識であったが、実際彼の主な活動はイラストレーターで、一般的に見れば芸術関係の人である。
恐れ多くもオレもそーいう関係には興味を惹かれている身であるので、Mitch氏の活動を知ってから、見方がちょっと変わった(失礼)。
多分、当時の仕事場の中では、Mitch氏に直で接触する率が高いのはオレだと思うし、お互いの活動を考えても、近しい立場にあるのではないかと思える。
FB上ではちょくちょく確認してくれていたが、現状のオレの事考えるとやはり一歩引いていたようで(苦笑)。
まァ、その辺は仕方のない事だし、折角今回会える機会に恵まれたので、それ以上の無粋な話は無しで、結局話していたのは相も変わらず音楽の話になる、と(笑)。
個展会場内は終始和やかな雰囲気で、Mitch氏の芸術関係での知り合いの方が様々足を運んで来ていた。
その中でお話しさせて戴いたイラストレーターの方とMitch氏と3人で、ちょっと興味深い話となった。
現在の、情報過多による貧しさにまつわる話。
曰く、色々出来るように見えて、本質を捉えきれてない、と。
こーいうのは、何も今の時代ならではってワケでもないのだが、今の時代には妙に当て嵌まる言い分である。
オレも音楽の話と折り合わせながら、3人でそーいった腕の振るいをかける事についての話を長々としていたが、「結局必要になるのは、自分のやる事に対してある種のテーマと、ソレを基盤として続けていく覚悟だろう」というのが結論となった。
絵を描いていても、そこは同じ事だと思う。
色々な絵描きの真似をして描ける器用さを持っている人も居たりするが、「いざ絵を描く事に対して自らを投影させたものを表現させる」としたら、何(本質)を出せるだろうか。
昨今は、音楽を作るとなれば、特に楽器を扱えなくてもDTMソフトなりを利用すれば、いかにもな質で曲を作り出すことが可能。
イラストの世界でもそこは同じで、グラフィックツールを使いこなせれば、実際に手描きしなくてもそれなりに上手いと思えてしまうものが出来上がる。
話が盛り上がったのも、そのイラストレーターの方も音楽嗜好が近いところにある(人間椅子が好きだという。他は予想通りというか、アニメやゲーム音楽)ので、その際に上記した話題に発展していった。
思うところは、どこの分野でも同じなんだな、と妙な嬉しさを感じた。
根本で感じ取るものって、分野に精通した人間は各々が手をかけているものが違っていても共鳴出来るものだ。
そーいう人たちと話が出来たのも、なんだか久しぶりな気がした。
先の話に戻るが、「これしか出来ない」と「これをやり続ける」という言い回しを分断させるのはかなり難しいが、そこにある種のテーマを設けているかどうか、というのが重要になってくると思う。
この2言の要素が含まれている事で、個性というのものが強く生じてくる。
Mitch氏が描いているものも、正にその要素があってこそだろう。
一見シンプルだが、だからと言ってありがちな、と言えるものでもない。
個展内では様々な画材を使っており、その上で特有の個を発揮している。
楽器の演奏も同じ事が言える。
同調は出来るが、それ以上に主張する何かがある響き。そこにその人間の個が表れているのだ。
よく「続けることが大事だ」、と言ったりしているのを聞いたりするが、ソレも「自分が抱えるテーマを根底に敷いているのが大前提」であるべきだろう。
Mitch氏の個展は今週末まで開催しているが、オレはスケジュール上、もう今日しか行ける余裕がなかった。
が、それでも足を運んで良かったと思えるひと時だった。