AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

所詮好みのうちだが

2017-11-26 10:43:00 | ノンジャンル
先週、ようやっとSAVAGE MESSIAHのニューアルバムを購入。
前作『THE FATEFUL DARK』から約3年ぶりで、軒並みこのサイクルでアルバムをリリースしてきている。

まァ、このバンド自体は現在中堅どころの位置にあたるキャリアなのだが、そこのところも含めて、個人的には応援していきたいバンドなのである。

支持したい大きな点は、彼らがイギリス出身であり、正真正銘のブリティッシュ・ヘヴィメタルを奏でているから。
時代背景的に、彼らの場合METALLICAを始めとするアメリカのスラッシュメタルからの影響も含まれている。ここも大きな点。
紛れもなくJUDAS PRIESTやIRON MAIDENといった、ブリティッシュメタルとしか捉えようのない湿り気ある抒情旋律を滲ませながら、現代的エクストリーミティも存分に発揮している音楽形態は、この十数年でイギリスから出てきたメタルバンドの中では群を抜いて“ブリティッシュ”という言葉が似つかわしい。

勿論他方からの観点では、上述だけでブリティッシュが何たるかを語るな、という意見もあるだろう。
ただ、個人的にはその点だけでも充分だと思っている。しかも、バンド自身がそこを意識しているのであれば尚更誇らしい事ではないかと思う。

やっぱり人によっては、「ヘヴィメタルはイギリス」という観念を強く持つ人も居ると思う。
BLACK SABBATHを始めとして、現在のメタルの礎を造り上げたバンドは、その殆どがイギリス出身だからだ。
METALLICAが出現し始めてから、メタルの勢力分布図はアメリカに流れていったが、そのMETALLICAにしてもNWOBHMがあったればこそ、なワケで。

イギリスから出てきた、という意味では、DRAGONFORCEやBULLET FOR MY VALENTINEが現代メタルでは支持の高いバンドになるだろうね。
でも、新世代メタルを代表するかもしれないが、正直言って彼らを“真にブリティッシュメタル”と呼べるかどうかは疑問だった。

そんな時に現れたのが、SAVAGE MESSIAHである。
彼らの音楽は、ブリティッシュ・ヘヴィメタルの現在進行形。
NWOBHMを伝統として懐かしむ方面や、スラッシュメタルを通過した現代的な感覚を好む方面にも強くアピールできる要素を持ち合わせている。

ま、このバンドの音楽形態が、オレの嗜好にガッチリハマったからと言えばそれまでの事なのだが(笑)。
バンド側も、「自分達の存在をジワジワとでも世界的に知らしめていきたい」という野心を持ち合わせているらしいので、当面は活動が停滞する事は無いだろう。

・・・・・・奇しくも、今回の『HANDS OF FATE』は、DECAPITATEDと同じ年にリリース。
実は3年前も、この2バンドは同じ年にアルバムをリリースしていた。

両方とも好きなバンドであるから、活動の明暗が分かれた事が悔やまれる。
SAVAGE MESSIAHに関しては、音楽的に影響を与えるってのは無いんだが、先に述べた様に、彼らは伝統的ブリティッシュメタルの存在を、現代のバンドとして立証出来る数少ない有望株のように思える。

あんましプッシュし過ぎると、変な事件が起きそうだからここまでにしておこう(苦笑)。


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