体罰か教育か？日本語の難しさ？

　現在、問題視されている虐めや体罰の問題は、それ以前にその言葉の捉え方に問題があるのです。　日本語は、知れる程に曖昧なのです。　良い悪い云々している訳ではありません。　捉え方次第で、どちらとも言える事象が大半なが現実であり事実です。

　言い方、捉え方でどちらでもあるのです。それを云々すること自体が無駄であり、無理であるのです。問題は、自分の心に問いかける能力の問題です。　自分が為している行為が果たして、愛情なのか？自己満足なのか？　

　家庭も学校も同じです。企業に於いても同じです。この違いから来るものは結果も大きく違います。　親が子に、教師が生徒に暴力を振るえば、全て言い方で指導、躾とも言えますが暴力でもあり、虐めでもあります。　問題は当事者がそれをどちらと言い、どちらと考えているかです。

　自らに、どちらかと問える精神的な心のゆとりを持ち得ているのか？です！人間は弱い者だから自分に都合の良い方向に自分を誘導してしまうものです。　この人間は弱い者だからと言う言い方にさえ、詭弁、方便、言い逃れがあります。

　政治の世界を御覧なさい！　理解を得るという言葉を丸め込むと言う言葉に置き換えて都合良く使っている人が沢山居ます。　欺瞞、詭弁、方便、嘘、誤魔化しでさえ、言い方でどっちとも捉えられてしまうのです。

　そういう変幻自在な言語を使用して生活を営んでいるのが日本人社会であると自覚する事こそ重要なのです。　ある意味、その化け物状態の中に日本が存在しているのは、本当は、大変不幸なことなのです。　是正できるものなら是正すべき事象です。

　ところが、日本では、日本人自身が真摯にとか誠実にと言いながら都合良く心を合理化してしまう習性が染み付いていますから、本当に最善の方向に向かおうとしないのです。こればかりは、容易に変われません。

　問題の本質は、厳しく自分を検証する能力を身に付けている人が日本にどれだけ存在しているのか？　という点です。　殆どが、都合良く置き換え、都合良く時分に言い聞かせて躾である、指導であると自分を納得させてしまうのです。

　全てが人間の質の問題です。何処を見ても、有識者や教育者と言われる人にほど、このような置き換えに慣れてしまっている人が多いのです。役所や司法の世界、医療の世界にも大変多いのです。　こういった部分の学習は全く成されていません。

　根底から考え直さないと立ち直れない面が沢山あるという事に気付かなければなりませんが、日本では、殆ど無理、不可能な状況に陥っています！　これが実情です！！