懸命に作図したものの・・・

　アマチュア無線を再開（家で）するには、アンテナを設置しなくてはならない。
　若くはない我が身である。
　鳶足袋に命綱で、高所作業も苦に無くこなしていた。　若かりし頃は・・・
　夜、布団に入って思う事、それは・高所作業での”恐怖”である。
　高所作業車などの機材を借りる事は出来ないだろうか・・？
　プロに委託しよう・・・！
　等と、考える。
　夜が明けると”大丈夫！出来る！”と思う。
　夜の私と、昼の私。　二人の私が、居る様である。
　「やはり、アンテナを昇降させる装置を設置しよう」と思う様になった。
　パソコン（エクセル）で作図した。
　大袈裟な様であるが、そう”設計図”である。
　力作と思えるモノが出来（書け）た。
　潮風にさらされる事から、ステンレスで！　という事になる。
　”ドブ付け”と云う方法もあるが、熱によって歪が生じる事から、加工が難しいと思うことで、ステンレス製で！と云う事になった。
　近所に、ステンレスの加工をする鉄工所が有ることを見付けた。
　早速、訪問してみた。
　力作の（と、思っている）図面を提示することなく「誰かの紹介？」「一見さん、御断り！」だって・・・！
　アマチュア無線のショップで、何等かの情報が得られると思った。
　そして、訪問し・作図したモノを見せた。
　「べら棒な金額に成るのでは・・・？」と、脅された。
　”絵”は描いたけれども”成就せず！であった。
　容易くはいかないものである。
　”どうしたもんじゃろうかのぉ！”