就職し、最初の転勤があり、独身者寮に入寮した。
六畳間に”男二人”が寝起きを共にするのである。
私は、同じ職場の一年後輩K君と同室になった。
K君は、音楽に造けいがあり、特にクラッシク音楽をFM放送で聴いていた。
私は、学生時代に自作した真空管(終段6BM8)アンプで、昭和50年代と云われる楽曲を好んで聴いていた。
ある時、K君が「ジャズも良いよ!」という。
K君のFMラジオで定時放送の”ジャズ”なるものを聴かせてもらった。
今も鮮明に覚えているが、Horace SilverのSong for My Fatherであった。
ピアノは明るく軽快に、ドラム・ベースは心地よくリズムを刻み、奏でる”音楽”に魅力を感じた。
それ以降、事あるごとに”JAZZ”という音楽に聞き入った。
レコード店で教えられたJAZZを聴かせる喫茶店に通うようになった。
そして、この喫茶店でJAZZと云う音楽を聴くキッカケとなったレコードの全曲を聴くことが出来た。
”欲しい!”と思ったが、輸入盤ということで入手が困難な時代であった。
ある時、ヤマハの直営店?がある地方都市に出張になった。
そして「輸入盤セール」なる看板があったので入店した。
捜し求めていたモノ(レコード盤)があるではあるではないか!
少し値は高価と思ったが購入した。
あれから何年になるのだろう・・・
半世紀近く経過している。
レコードを聴きながら当時の事を思い出しているのである。
今日の絵日記の”絵(写真)”はレコードのジャケットとします。
左は、私がJAZZを聴くキッカケとなった、Horace SilverのSong for My Father
右は、80歳でなお元気に現役を続ける渡辺 貞夫さんの1980年7月東京・武道館でのライブ録音のレコードです。
昨年、現役60年記念ライブ映像を観る機会があって、年齢を感じさせない演奏を聴いた。
まだまだ、年齢を感じる歳でない、何事にも取り組んでいかなければと勇気付けられる。