HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

心の基礎工事

2005年10月13日 | 音楽・映画・本
テレビをなんとなく見ていたら、細木数子さんが出ていた。六星占術で有名な方だ。実は自分からこの占いの本を見たことはあまりない。あまり・・・というのは私の母が細木さんの本を昔から好きで読んでいて、ずいぶん昔ではあるけど、読ませられたことがあった。ゆえに何星人か知っていたはずなんだけど、ちょっとうる覚えになってきている。確か火星人だったような・・・水に縁があるという、そして奇人変人な(笑)火星人。たぶんそれだったと思う。ゆえに私がどこかへふらりと行ってしまわないように、いつも母の厳しい監視があった。まともに平凡に生きるように・・・まあ、そのお陰かおもいっきり平凡に生きている。とりあえずは・・・建て前は・・・でも、心の中ではときどきそんな暮しが息苦しく思えることもある。

前にも書いたけど、私はバンドがやりたかった。16歳の時にギターを初めて触って、これだと思った。本当はエレキギターが欲しかったけど、なけなしのおこずかいで買えたのは通販で売ってた安いクラシックギターだった。私の親友の家は京都の下鴨で下宿屋さんをしていて、そこにはいろんな大学の学生が下宿していた。その中に京都大学の学生さんでギターがすごく上手い人がいた。ゆえに遊びに行った時にはそのお兄さんにギターを弾いてもらった。彼の弾くレッド・ツェッペリンの「天国への階段」が大好きだった。自分もこんな風に弾けたら・・・と思ったものだ。

エリック・クラプトンが16歳からギターを始めたというのもいつも頭にあって、私もがんばれると(才能は差し引いて・・・笑)思ったものだ。でも、両親ともロックにはあまりいい顔をしなかった。通学に時間もかかり、勉強量というか宿題や予習を余儀なくさせられる進学校だったため、家でも勉強しなければならず、塾こそ行ってなかったけど、ギターを練習したくてもできなかった。というのもエレキギターのように音量を調整できないので、夜ギターを弾くことはできなかったし、私がギターを弾くのにいい顔はされなかった。一方でピアノは習わさせられていた。クラシックピアノだ。楽譜は読めるようになったけど、なんか退屈だった。それで耳コピーで洋楽のいくつかの曲を弾いてみたりしてた。別にピアノ自体は嫌いではなく、弾くのは好きだった。

でも、親の気まぐれで、家をたてるからと突然高校3年の受験の年に引っ越し、それでピアノのレッスンもなくなった。また余計に通学時間がかかって、まったく余裕がなくなってしまった。そして、大学に無事入ったものの、なぜかなかなかロックをやっている人が見つからない。今みたいにネットも普及してないし、ライブハウスもそんなになかったし、敷き居も高かった。最近、インディーズバンドを見に行っている京都VOXHALLだって、当時はメジャーでTVにバリバリ出ているようなアーティストが出ていたし、大人の世界のイメージだった。ちょっと18歳ぐらいでは入れないような・・・

でも、結局言い訳なんだ。自分がもっと勇気をもってその世界に入ればよかったんだ。それを見事に思いとどまらせた母。今でも言われる「あなたが普通の道を歩むようにどんなにいつも心を配って、はらはらしていたか」

そう、母が望んでいたのは水ものの仕事をしないように、堅い仕事につくようにすること。堅い職業の人と結婚して、平凡な家庭を築くというもの。

果たして、私は母の理想どおりに生きてきているのか?

なんて、細木先生の話を聞いていていろいろ思った。今、水が豊かにある場所の近くに住んでいる。これは幸せなことなんだろうね、きっと。そして、音楽に包まれている生活・・・たとえ自分が弾けなくても・・・これも幸せなんだろう。

今日の細木先生の言葉で印象的だったのが「心の基礎工事」という言葉。
お金はないけど、心だけはいつも磨いていたいな~ってふと思った。

明日本屋さんに行ってみよう(笑)

コメント
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