旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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ポジジョンを有利にしつつ長期運用する-平均への回帰と逆張り

2005-04-16 21:14:53 | 株式投資・資産運用
 伏見の光の場合、全体の株価が大きく下げるような場面では、だんだんと「病気」の発症が近づいてくることが多いです。だんだんウズウズしてくるんですね。

 病気の名前は「買いたい病」。

 週末、日経平均は大きく下げ、NYも安かったため、来週の東京も安く始まりそうな感じです。ただ、まだ下げ方が中途半端な感じがあり、病気発症までは至りません。しかし、徐々にウズウズ感が高まりつつあります。

 逆に株価が移動平均を大きく上方に乖離して上昇を続けているような時というのは、なかなか買おうという意識にはなりにくいです。結果的に見れば、その上昇は大きな上昇へ至る初動だったりすることもあるわけですが、これは後からわかること。

 株価が下げてきて、それなりにリーズナブルと思えるところから分割して買い始める、つまり、移動平均の下方乖離が大きくなったところから買い始めるというパターンがわりと多いです。下げたところから買うというのは、基本的には逆張りの発想でしょう。但し、ファンダメンタルズ的にどうにも説明ができないような仕手系銘柄とか、わけわからん銘柄にすぐに飛びつくということはほとんどありません。

 で、多くの場合は、予定していた分割買い下がりを繰り返す前に株価は多少なりと反発する場面があります。直近の買いから株価が上昇すれば、直近の買いの分だけを(最初の買値までは戻らなくても)利食いする感覚で、残りの株の平均買いコストを下げるという方法を取ることが多いです。

 つまり、長い目で見て、平均買いコストが下がり、自分のポジジョンが有利で余裕がある形になるような売買を心がけているということになります。

 これを繰り返していくと、だんだんと「ただ株」が増えてくることになります。「ただ株」とはその銘柄の売買で確定した利益の方が持ち株の買いコストよりも大きい場合、つまり、その株を保有するためのコストは、既にその銘柄の売買で捻出してしまっているという場合のことです。

 無論、本当にのびる企業の有望な銘柄であれば、こういう細かいことをせずにじっと保有を継続した方が大きな成果につながることになるのでしょうが、「ただ株」になると、気持ちの面で余裕が大きくなります。

 最悪、現在の持ち株の価値が0になったとしても、損失が出ない(時価評価からすれば出ているのですが)と解釈することができるため、気楽なんですね。

 この「気楽さ」というのは、投資にあたっては実はかなり重要な要素だろうと考えています。
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