「ソイレントグリーン」という映画は、ハリイ・
ハリスンという人の小説「人間がいっぱい」をもと
に1973年に製作されたものです。
この映画は当時から見れば近未来の世界を描いた
小説をもとに製作されましたが、映画が製作された
1973年から見れば2022年というのはいろんなこと
が起こりうる世界だったのですね。その年が後6年
でやってきます。映画の中での世界は人口増加に歯
止めがかからず、農地は荒廃し海洋も汚染されて食
物になるものを生産できなくなっていた。そんな中
で独占的に食料はを工場生産するソイレント社は、
日常的にはプランクトンから生産した褐色のビスケ
ット様のものを販売し人々はそれを食べて命をつな
いでいた。それには人が生命を維持していくために
絶対必要な物質が入っていないので、ソイレント社
は毎週特定の日に緑色のソイレントグリーンを販売
し始めた。そんな中である日ソイレント社の重役が
殺害された。その捜査を始めた刑事(チャールトン・
ヘストン)は殺し屋の存在に気づき尾行を開始する
うちに高級コールガール(ファニチュアー:住居付
きの女性)がいることを知った。捜査を進めると次
々に疑問が発生してきた。ソイレント社が経営する
安楽死ホームを探れと同居人の学者がホームへ入っ
ていった。安楽死させた姿態の後を追跡すると、ソ
イレント社の工場へ運搬トラックが入っていった。
そこで衝撃的な場面に遭遇するが、殺し屋に狙われ
負傷してしまう。
救急車で運ばれながら。ソイレント社のソイレン
トグリーンの原料はホームが供給していると叫びな
がら映画が終了する。
この種の小説はほかにもいろいろあり、第3次世
界戦争が勃発し核物質が大量に使われる。そのエネ
ルギーにによって時間移動した未来世界では、食料
として人間を飼育する設定が出てくる。私は全くの
冗談として、地球上の有機物のほとんどが人間が占
める世界にならないように環境問題を考えよう、と
学生に言ったことがある。
いま世界は力の世界に移行しようとしているよう
な気がしますね。そんな世界にしてはいけません。