囲碁でも他のゲームでも同じことと思いますが、
勝負事は勝たなければ意味がないという方は多いと
思います。しかし逆に勝負事はやることに意義があ
り勝敗は関係ないなどという方もいますね。昔聞い
た話でオリンピックは参加することに意義があり競
技の勝敗には2の次の問題である。とクーベルダン
男爵が言ったとか。真偽のほどは不明です。
私がやっている囲碁でも、大会には参加して上位
入賞できなかったとき同じようなことを言う人がい
ます。大会に参加すると、普段なかなか知り合いに
なることもなく孤独になっていく高齢者にとっては
家族以外の人と話をすることができるのでストレス
の発散になるかもしれませんね。
しかし対戦に熱中して来るとやはり負けたくない
という気持ちが強く出てきます。その結果勝敗数を
記録して、Aさんとはこれこれ、Bさんとはこうこう
等と対戦する前に過去の結果を言い出す人もいます。
いろいろ考えてみますと、勝負事はやはり勝たな
ければいけませんね。囲碁はここはこうしなければ
ならないということはなく、ルールに外れなければ
自分の思ったように打つことができます。それは碁
を打つ経験と書籍や強い人の打ち碁を盤上に置いて
打った石の意味を考えるそしてそれを覚えることに
よって強くなっていくものです。
わが町の囲碁会では4月にプロの方の棋譜解説と
いう勉強会が開かれます。その参考資料として私は
同段の方と昨日対戦し、その棋譜を取りました。こ
の方には最近負けが込んでいましたので、この方の
好みの細かい差になるように打ち進めました。結果
はこの方が慎重になるあまり、私の手筋の着手を見
過ごしてしまい私の大差勝になりました。
ここでこの方に限りませんが敗者の弁です。引掛
けの手にに引っかかってしまった、とか嵌まり手に
かかったなどと言います。このようなことができる
のは相手との力の差が大きいときに可能ですが同等
では難しいのです。力の差が同等の場合は経験と身
に着けた経験を実際に使えるかどうかに勝敗がかか
ってきます。もちろん私も負けた時にはどこがいけ
なかったのかと調べて次回は同じ間違いをしないよ
うにするようにしています。