3月11日14時46分三陸沖でマグニチュード9.0
の地震が発生しました。そして30メートルに達する
ような津波が太平洋沿岸地帯に押し寄せた。当時は
その映像を2004年12月に発生したスマトラ島西方
沖で発生した地震とそれに伴う津波の映像に重ねて
見ていた。
津波映像の凄まじさはどちらも身のすくむ思いで
した。どちらも甚大な被害が発生しましたが、日本
の場合には福島県で原子力発電所の事故が発生し、
地震・津波被害に輪をかけたような甚大な被害にな
ってしまいました。
原子力発電所の被害は自然災害に伴うということ
になっていますが、発電所の管理面や地震発生時の
素早い対応がマニュアル通りにいかなかったという
酷な言い方ではありますが人災といっても過言では
ないように思います。
そのためにたくさんの人々が将来を失い、苦難の
道を強いられることになったのですね。私は昭和20
年3月10日、アメリカ軍による東京大空襲で罹災し
ました。もう70年以上も前のことです。今でも3月
10日にはその日のことを思い出します。そしてお握
りと鮭の缶詰で食事をします。これはあの時の悲惨
な状況を決して忘れることがないようにとの思いか
らです。
人的災害と自然災害は紙1枚の差かもしれませんが、
どちらにしても被害が少なくなるように迅速で適切な
対応が求められるのは同じですね。人間は過去のこと
を検証して現在あるいは将来に役に立てることを学ん
でいますが、なかなか実行に移せないようです。もっ
ともっと精神的に成長する必要があるようですね。