候補者17

2020-09-13 06:58:15 | 日記
「……起きてるか?」

"謎の存在"が話し掛けてくる…。

…ダメだ…、恐怖で心臓も凍りつきそうだ。



……ズシッと、足が重たくなる。

…え?なに?!💦

"何者か"が、足を押さえつけたのか、乗っかってきたのか…。

いよいよ…ダメだ…。


このまま、"何者か"に殺される…。

そう思ったのが、最後で気を失った。

その後の事はわからない。



ーーー目が覚めた。

外は、うっすらと明るくなりはじめている。


夢?!

何?!

何だったの?!

深夜の出来事を思い出そうとしていた…。

頭がまだぼんやりしていて、記憶が曖昧だが、とんでもなく恐ろしい事が起こったことだけは覚えている。


「このままでいい…」と言う声が蘇った。

このままでいい…?💦💦

このままで良くなかったら…何が起きていたのか…💦


まだ、あと、一眠り出来そうだけど、この部屋にはいたくない。

だけど、敬さんの部屋に逃げ込んでこの話しをするのは、気が引ける…。

何しろ、敬さんの実家でのことだし…。

それより、こんな話、信じてもらえるだろうか…。

それどころか、"変な女"と思われるかも知れない。

とにかく、部屋を出よう。

まだ、みんなは起きていない…。

とにかく部屋を出たい。


広い屋敷をうろうろして、誰かとバッタリ会ったら気まずい…。

裏庭に面した障子を開けると広めの縁側がある。

音をさせないように戸を開けると、ひんやりとした空気が流れ込んだ。



下駄がある…。


そこからそっと外へ出た。


外はまだ薄暗い。
 
裏山は、深い森だ。

外から聞こえていた樹木の軋みが嘘のように、しん…と静まり返っている。

裏山の細い獣道を歩いてみた。

緑のにおいが濃い…。

「ほぉろー、ほぉろー、ほぉろー」

鳩?

少し歩くと、池…というか、沼が現れた。

水は澄んでいる。

ざざっ…。

木々がざわめく…。

私の侵入を嫌がっているのかも知れない…💦

ポチャ…!

沼に何か居るんだろうか?

これ以上、森に入るのは止めよう。

昨夜より怖いことが起きたら大変だ💦💦