恐怖の限界💦
彼の部屋に逃げよう!
『ガバッ』っと、起き上がったつもりだった。
…ダ、ダメだ…💦💦
起き上がれない…💦💦
手と足を何かに捕まれているようだ。
頭も動かせない…。…重い。
…金縛りだ💦💦
それででも渾身の力を込めて、あもいっきり手足を動かせば、なんとか動かせそうな気もするが…、
何故か、動かしてはいけない気がする💦
起き上がってはいけない気がする。
"何か"を見てしまってはいけない気がする…。
声も…出ない、とにかく、じっと瞼を閉じたまま、やり過ごそう…。
とにかく寝てしまおう…と必死だった。
ところが…、ひそひそと聞こえていた話し声がどんどん高くなる。
しかし、話しの内容がわからない。
『ひそひそ』から『う~ん…う~ん…』という唸り声のように変わった。
何て言ってるんだろう…💦
これが解れば、怖がる必要の無いものかも知れない💦…むしろ、そうであって欲しい…。
しかし、聞こえる話し声は、暗号のような、呪文のようにしか聞こえない。
……………。
話し声が止んだ。
し…ん…と、静まり返る。
…だけど、金縛りは解けない。
まだ、ソコに居るんだろうか…。
むしろ、この沈黙が怖い。
『スー…、スー…、スー…』
しばらくしると、畳を擦るような音が聞こえた…。
『スースー…、スースー…、スースー…』
足音だ…。
しかも一人ではない…。
…何人居るんだろう?
ますます、体は強く強張って動かない。
一人、二人、三人、四人、五人…。
『スースースースースースー…』
え?
私の布団の周りを回っている…?!