あー、あー、あー…。
赤ちゃんの泣き声が深夜に聞こえてくる。
そのうちに泣き止むだろう…。
毛布をかぶった。
あー、あー、あー…。
赤ちゃんの泣き声が止むことはない。
耳を塞いだ。
ギャー、ギャー、ギャー!
泣き声はさらに強くなった。
ぐっと耳を塞ぐ手に力を込めると、すぐ耳元で泣いているかと思われるくらいに声が近くなった。
「わーっ‼️」
怖くなった美枝さんは、周りの空気を蹴散らすように、力強く起き上がった。
ピタリと、泣き声が消えた。
…消えた?
あの泣き方だと、そんなに急に泣き止むはずは無い💦💦
…幻聴?!
だめだ。寝てしまおう💦疲れてるんだ💦
あー、あー、あー…。
…まただ。
静かに体を起こした。
………。
泣き声のする方を探すと、やはり、外だ。
よかった…。
自分のすぐそばかと思った…。
さっき、突然泣き声が止んだのは、偶然なんだ…。
あー、あー、あー…。
それにしても、気になる💦💦
いよいよ、これは、赤ちゃんは夜中に捨てられたんじゃないか?
家の前に捨てられたんじゃないか…と思われるほど近い。
確認しよう。
もう、気になって眠れない。