Kちゃん。6

2020-09-26 07:58:33 | 日記
合宿の恒例イベント、肝試し❗

なんと、今年は、本物の墓地でやると言う💦


幽霊役は、ペア組と、一人ぼっち組で…と分けられるのだが、

つくづくついてないKちゃんは、くじ引きにハズレて、

一人ぼっちで幽霊をやる事に💦

幽霊役は、それぞれにアイディアを出し合い、幽霊に化ける。

シーツを被るオーソドックスなタイプや、
かなり奇抜にメイクをする張り切りタイプなど、
結構滑稽な幽霊が出来るらしい。



慶ちゃんは、おじいちゃんの浴衣を着て、
顔には口紅で“血”を描いて、それを懐中電灯で下から照らす。これもかなりオーソドックスなタイプ。


気が乗らないわりには、自分の変装は“イケテる✨”と思ったらしい。




ーーいよいよスタンバイ。

あらかじめの決まった道順。

その中でも居心地が良さそうな場所を明るいうちに見つけておいたので、そこに潜む事に。

しかし、何と言っても、場所は墓地…。

怖がりの慶ちゃんには、居心地なんていい場所は無い…。

明るいうちに確認した場所は、比較的見通しも悪くなく、茂みなどもなく、良さそうな場所を見つけ出したハズだった…が、夜になると、さっきの『居心地の良さそうな気配』は全く無く、どこを見ても『いっさいよそ者を寄せ付けない』というような真っ暗闇だ。

懐中電灯を頼りに、目的地に潜んだ。

時計を見ると、まだ肝試しスタートには5分くらい時間がある。

一度、懐中電灯を消して気配を消して後輩を待ち、対象の後輩が目の前に来てから懐中電灯を顔下から照らす。

…という手順だが、懐中電灯を消したくない💦ギリギリまで点灯しておこう。

さっきから線香のにおいがする。

まぁ、墓地だから仕方ないか…。

それに混じって、カビ臭いにおいもしてくる。

おじいさんから借りた浴衣のにおいだろう…。
 

開始時間だ…。

明かりを消した。

『はぁ…。早く終わらないかな…』

しばらくすると、少し眠気が襲って来た….。

“いっその事、寝ちゃおうかな…”

…と思った時、一人目の後輩が現れた。