これ以上、森に入るのは止めよう。
昨夜より怖いことが起きたら大変💦💦
「チャッポン‼」
そう思って背を向けた瞬間、沼から大きな魚が跳ね上がるのが見えた。
鯉?
いや、鯉より大きい…💦💦
もう一度振り返った。
あれ?
さっき、こんなのあったっけ?
沼の奥に祠がある。
さっきまで無かったのに…、少し明るくなってきて、見えてきたのかも知れない。
昔話に出て来そうな祠だ。
祠と言っても、古いものではなさそうだ。
…お参り…しておこうか…。
大きめな沼を回り込んで、祠に向かう。
思ったより沼が大きい。
水は清く清んでいる。
さっきの鯉?…なのか、謎の魚は姿を見せない。
祠までの道は、人が歩いたと思われる細い道が続いていた。
ーー祠にたどり着いた。
花が添えられている。
やっぱり、ちゃんと奉られているんだ。
『私は、この家の嫁になります。よろしくお願いいたします』
手を合わせると、深々と頭を下げた。
すると、ざわざわと樹木が風に揺れ、再びチャッポンた、沼の主のような大きな魚が飛んだ。