夏の思い出 22

2021-10-18 10:03:16 | 日記
お気に入りの散歩道を散策して、自宅へ着くと、


……「玲子!」

母親が玲子を待っていたかのように駆け寄った。


「どうしたの?お母さん」

「まゆみちゃんが亡くなったって…」

「何を言ってるの?ついさっき……」

話をしながら、さっきから不思議な胸騒ぎがしていたことを思い出した。

これが、そうだったの……?!



まゆみは、玲子に会いに来た前日に、亡くなっていた。


玲子は、現実を受け止められない。


取り急ぎ、まゆみの家へ向かった。

そこには、憔悴しきったまゆみの母親がいた。

まゆみは、なんと、自殺だった。

一人暮らしのアパートで、明け方、一人で寂しく…。

「お、おばさん…。」

「玲子ちゃん」

まゆみの母親は、玲子をしっかりと抱き締めてくれたし、玲子もしっかりと抱き締め返した。