玲子は、順調に自分の夢を叶えて、都会へ出て、希望のファッションメーカーに入社。
まゆみは、気弱になっている母親のことも考えて、地元に残った。
タカシも、地元の会社に入社。
…といっても、近くに居るワケでもないので、タカシに会うこともなく、近いところに居るんだ…という思いだけで、まゆみさんには、生きるエネルギーになっていた。
問題のマリ子は、玲子と同じように、地元を離れて就職した。
それだけでも、まゆみさんにとっては、安心材料だったらしい。
都会へ出て働く玲子は、時々故郷へ帰ると必ずまゆみさんに会っていた。
普段の何でもない玲子の生活ぶりを聞きながら、まゆみさんは、自分のことのように喜んだり笑ったり…。
ある時、玲子は、強引にまゆみさんとタカシを引き合わせようと考えた。