夏の思い出 12

2021-10-05 08:59:34 | 日記
玲子が久しぶりに里帰りしたその日は、地元でも年に一度、人が集まる夏祭りの日だった。

近所の大きな神社の周辺には、たくさんの出店が現れる。

綿あめ、金魚すくい、焼きそばなどなど、それ以外にも、神社の参道付近のお店は、とりあえず店の外にテーブルを設えて、急遽お店の商品を並べる。

玲子も、親戚である、参道入口の酒屋を毎年手伝っていた。

店の前に、テーブルと氷を入れ水張ったケースをを置いて、急遽のビール販売だ。

夕方5時も過ぎると、猫の手も借りたいほどの忙しさになる。

玲子は、まゆみさんにお店の手伝いを頼んだ。

そして、タカシにも。

当日、急遽、急用が出来た…と言って、二人に任せた。

まゆみさんは、急の展開で、とにかく驚いた。