アルコール依存症

一時わたしも、毎晩のように（寝る前ね）飲んだくれていたけれど、そろそろ止めようかなと思って以来、ほとんど飲んでいない。
眠れないのが辛くてアルコールの力を借りてたわけ。
でも、結局、喉が渇いて目が覚めたり、利尿作用によってトイレに行きたくなったり、翌朝、顔がむくんでいたり。

飲んで寝ても眠りの質が悪いんなら、少々寝付くまで時間がかかっても飲まずにいよう、と思って止められたんだから、依存症ではなかったわけだ(笑)

TOKIOの山口君が、本人は否定していたり、医学的判断はともかく一般感覚とすれば依存症であることは間違いないと思う。
肝臓の数値が悪くてひと月入院してたにもかかわらず、退院した日に焼酎1本空けた？　

結局、精神力だよね。　まぁ、私もダイエットなんかすぐ挫折するから(笑)精神力がないのは同じだけど。

近所に、アルコールが入ると性格がごろっと変わる子（といっても山口君と同世代のおっさんだ）がいた。
気が大きくなるのを通り越して、飲むと本職のやく〇さんでもビビらずほどの迫力があった。

飲んでない時は、ここいらの誰よりも大人しくて礼儀正しい子なのに、飲んだら豹変する。
家庭内暴力で母親は腕を折られた。　手が付けられないので、その子を置いて家族は逃げ出した。
飲んでない時の彼の優しさにほだされて、すぐに女の子がやってくる。
もともと背も高いし顔立ちは整っているし、飲まなきゃほんとに素敵な青年だから。

でも、飲んだらパトカーを呼ぶような激しいDV騒ぎを起こして、嫁さんも知ってるだけで３人変わった。
そのうち、暴力沙汰が家庭内でおさまらず、事件を何回も起こしたあげく刑務所にも入った。
刑務所暮らしは２回目とかで、去年、３年ほど経って出てきた。

出所したその日に、近所周りに挨拶に来た。　今までご近所にもたくさん迷惑をかけてきたが、生まれ変わりました、と。
本人もアルコールが悪いのを知っているので、刑務所にいた時に自らが望んでアルコール断ちのプログラムをずっと受けていた、もう絶対に飲まない、と言った。

刑務所に入っている間に、嫁は離婚して出て行った。　親も行く先を徹底して隠しているので、探せないとか。
もともと家で商売をしていたので、大きな地下室さえあるようなお宅だが、出所してきた彼は生活保護を受けるので、自宅に帰れず、どこかのアパート住まいだと聞いた。

半年もしないうちに、また、アルコールを飲んじゃあそこらじゅうで騒ぎを起こしているという噂が伝わってきた。
刑務所内では物理的に飲めなかったけれど、出所してからは自販機を含め、アルコールはすぐ手に入る。
止める家族もない独り暮らしで、世間からは冷たい目で見られて、仕事も思うに任せず。

飲まないわけがない、と思っていた通りになっている。 抜け出すのは難しいんだよね。