エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

最後の晩ごはん

2015-02-09 13:37:13 | 
椹野道流 著  角川文庫  平成27年1月25日 初版

実はこの本、前の妖怪アパートシリーズ同様、ぱっと手に取ったらシリーズの2作目だったことが判明。
それで、慌てて第1作『ふるさととだし巻き卵』を買ってきて、2作目の『小説家と冷やし中華』とを続けて読みました。

深夜食堂という映画を観たいと思っているせいか、この小説の舞台となっている日没から夜明けまでしか営業しない「ばんめし屋」という定食屋にひかれたもの。

勿論、深夜食堂とは全然違うものなんだろうと思う。
ワケあり定食屋の店主と、ある事情から芸能界を追放された元イケメン従業員。

あ。 イケメン、に引かれたのかも知れない(笑)

もともと店主ひとりでやっていた店だから、メニューは日替わり定食一品のみ。
その日に食材を仕入れに行ってメニューを決めるという店ながら店主の腕は確かで客も多い。

でも、その中には???

大方の人には見えない幽霊もいる。

店主も従業員も、いわゆる霊感体質なのか幽霊が見える人たち。

ふたりは、その幽霊がなぜここにとどまりさまよっているか、そこを見抜いて成仏させてあげよう、というまぁ、文章にしてしまえばそういうストーリーなんだけど、
いまどきの男の子?の言葉づかいもあって展開も早いし、とてもすいすい読み進むことができる。
でも、最後には涙でうるうる。 というか、私の場合、めっちゃ泣きで(笑) ティッシュが手放せなかったけれど。

どうも鴨川食堂以来、ご飯系に弱い(笑) この本も最後には文中で出てきたメニューのレシピもついててお得(笑)
あっという間に読めました。



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