曽野綾子さんの本で、これは蔵書となり、ブック・○フ往きを免れているのです。『完本 戒老録』
これ、6~7年くらい前、 ちょうど実家の母に怪しげな症状が出始め、兄とまさに『兄弟は他人の始まり』めいたトラブルを繰り返していたときに仕入れたもの。
本好きの人なら分かってもらえると思うけど、何気なく入った書店でも、本当にその時自分に必要な本は、向こうからアピールしてくると思いませんか? ずらっと並んだ本棚から、「私を読みなさい」とばかりに、目に留まる本。
これがまさしくそうでした。
普通の親子でしたよ、私と母は。 ただ、私は母の負けず嫌いが好きではなかった。 人に出来る事が出来ない事はない、一番になれ、というような事をしょっちゅう言われていたような気がします。
私は、ほんとに『屁たれ』ですから、母の言いたい事が理解できても、できないものは出来ないし、できなくてもいいんじゃない?なんて思うほうなんです。
一番だって、しんどいじゃないですか。どんケツというのもイヤですけど、一番のしんどさに比べたら、まだ好きかも知れません。
母はまた、戦中派で物のない時代に生きてきたからという理由で、お金や物には、とんでもなく執着していましたね。 そんな所も好きじゃありませんでした。
この本を読んでいたら、母的な生き方は悲しい老後まっしぐらだと思い知らされました。人に負けたっていいじゃない。 お金だって、使えばいいじゃない。人に物にも執着せずに、なんかもっと淡々と生きる術があったはずだと思うのです。
まあ、今となっては、全て手遅れですし、仮に母に認知症の症状が出なくても、そうそう性格など変わるものでもないでしょうから、結果は同じだったかも知れませんが。
今年、例のパロディカレンダーを探していたら、この本が日めくりカレンダーになっているのを見つけました。私には救いの本でしたけれど、これを部屋に掛けようという気にはなれません。
これ、6~7年くらい前、 ちょうど実家の母に怪しげな症状が出始め、兄とまさに『兄弟は他人の始まり』めいたトラブルを繰り返していたときに仕入れたもの。
本好きの人なら分かってもらえると思うけど、何気なく入った書店でも、本当にその時自分に必要な本は、向こうからアピールしてくると思いませんか? ずらっと並んだ本棚から、「私を読みなさい」とばかりに、目に留まる本。
これがまさしくそうでした。
普通の親子でしたよ、私と母は。 ただ、私は母の負けず嫌いが好きではなかった。 人に出来る事が出来ない事はない、一番になれ、というような事をしょっちゅう言われていたような気がします。
私は、ほんとに『屁たれ』ですから、母の言いたい事が理解できても、できないものは出来ないし、できなくてもいいんじゃない?なんて思うほうなんです。
一番だって、しんどいじゃないですか。どんケツというのもイヤですけど、一番のしんどさに比べたら、まだ好きかも知れません。
母はまた、戦中派で物のない時代に生きてきたからという理由で、お金や物には、とんでもなく執着していましたね。 そんな所も好きじゃありませんでした。
この本を読んでいたら、母的な生き方は悲しい老後まっしぐらだと思い知らされました。人に負けたっていいじゃない。 お金だって、使えばいいじゃない。人に物にも執着せずに、なんかもっと淡々と生きる術があったはずだと思うのです。
まあ、今となっては、全て手遅れですし、仮に母に認知症の症状が出なくても、そうそう性格など変わるものでもないでしょうから、結果は同じだったかも知れませんが。
今年、例のパロディカレンダーを探していたら、この本が日めくりカレンダーになっているのを見つけました。私には救いの本でしたけれど、これを部屋に掛けようという気にはなれません。