エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

戒老録

2006-12-20 06:39:58 | Weblog
曽野綾子さんの本で、これは蔵書となり、ブック・○フ往きを免れているのです。『完本 戒老録』

これ、6~7年くらい前、 ちょうど実家の母に怪しげな症状が出始め、兄とまさに『兄弟は他人の始まり』めいたトラブルを繰り返していたときに仕入れたもの。

本好きの人なら分かってもらえると思うけど、何気なく入った書店でも、本当にその時自分に必要な本は、向こうからアピールしてくると思いませんか? ずらっと並んだ本棚から、「私を読みなさい」とばかりに、目に留まる本。

これがまさしくそうでした。
普通の親子でしたよ、私と母は。 ただ、私は母の負けず嫌いが好きではなかった。 人に出来る事が出来ない事はない、一番になれ、というような事をしょっちゅう言われていたような気がします。
私は、ほんとに『屁たれ』ですから、母の言いたい事が理解できても、できないものは出来ないし、できなくてもいいんじゃない?なんて思うほうなんです。
一番だって、しんどいじゃないですか。どんケツというのもイヤですけど、一番のしんどさに比べたら、まだ好きかも知れません。

母はまた、戦中派で物のない時代に生きてきたからという理由で、お金や物には、とんでもなく執着していましたね。 そんな所も好きじゃありませんでした。

この本を読んでいたら、母的な生き方は悲しい老後まっしぐらだと思い知らされました。人に負けたっていいじゃない。 お金だって、使えばいいじゃない。人に物にも執着せずに、なんかもっと淡々と生きる術があったはずだと思うのです。

まあ、今となっては、全て手遅れですし、仮に母に認知症の症状が出なくても、そうそう性格など変わるものでもないでしょうから、結果は同じだったかも知れませんが。

今年、例のパロディカレンダーを探していたら、この本が日めくりカレンダーになっているのを見つけました。私には救いの本でしたけれど、これを部屋に掛けようという気にはなれません。
コメント (23)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 想い出に変わるまで | トップ | ROHMにて »

23 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはよう。 (がくまむ)
2006-12-20 07:37:37
本日、DANむす・・・ともに休み。 ここで遊びにくいです。なんか、つまらんわ。
返信する
おはよう ()
2006-12-20 08:12:50
朝寒い、太陽が、出てくるときが、赤鼻のぷっさんどうしてるかな
返信する
おはよう (走りはいつもビリのみぃさん)
2006-12-20 08:14:48
今日も病院送り迎えがあります。担当が1/2医師でないのが残念です。
返信する
 (がくまむ)
2006-12-20 08:36:08
あら、がっかり~♪
返信する
反面教師 (T.K)
2006-12-20 09:20:27
まったく、悲しい老後を実践している両親を見るに付け、ああはならぬ!と。まぁ、身近かに生きた見本がある訳だから、じっくり観察。最近は、隙間が空いただろう脳細胞に、あっぱらぱーの生き方を吹き込む実験を始めているのだ。
返信する
生まれ変わったへ ()
2006-12-20 11:17:01
解りました。この天然阿保は、母ゆずりでした。朝から、へが、呆れて、こけて、相手に(自動車屋)お詫びの電話(都合の悪いのには、絶対自分でかけない、母)したり。よくにてるので、怖くなります
返信する
へが呆れてこける? (みぃさん)
2006-12-20 13:15:42
最強遺伝子を持つへは、反面教師を生かすことが出来るだろうか♪
返信する
恐るべし、遺伝子 (がくまむ)
2006-12-20 13:19:13
親と暮らした時間より、DANとの方が長くなった。しかし、彼の影響は全く受けず、母似のあほに磨きがかかる。
返信する
ポカポカ(#^.^#) ()
2006-12-20 14:32:44
やっと休憩、こんな天気好きだなあ、なんか良いことあるかな、猫のでてくるCM、光ってる君も、自分の親より、義理の親との、生活が長くなった
返信する
ほんに… (がくまむ)
2006-12-20 14:55:22
いい天気です。穏やかな冬日和。琵琶湖の近くをドライブ中。
返信する

コメントを投稿