去年の10月に大阪松竹座で歌舞伎デビューした作品の映画版。
これは私(たち)のみた松竹座ではなく東京公演の時のものだったけれど、基本は同じでしょうね。
基本は、というのはほかでもない。
えっ? こんなシーンあったっけ? というような箇所がいくつか出てきて、まぁ、私の頼りない記憶力のせいか或いはどこかで寝てたか(笑)
すっかり忘れているところでは、マジで自分の頭を疑う。
大丈夫か、あたしっ!
大スクリーンで蘇るからひとつひとつの表情があざやか。
VFXとやらも駆使しているので、実際はスローじゃなかったでしょ?というような動きもスローにしたりアラハバキの神の動きなんかは映像を重ね合わせたりして実際の舞台の時よりも効果的。
観客席を挟んで二つの花道で坂上田村麻呂と阿弖流為が話すシーンでは、舞台だと右の花道みて、左見て、、、だったけれど、画面上で合成していてくれるから同時に見られて、ひとりが喋っている時相手はどんな動きをしているのか、というのもつぶさにわかる。
舞台の角度でもそう。 舞台上の人物が花道にいる人物を見ている角度なんて観客席からは見えないものだし、演者さんらのメイクの細かさとか、わぁ、こんなだったのね、って改めて知るという(笑)
チケ代は2100円で、舞台の14000円程から思うと格段に安いけれど、1100円に慣れた身には高いな~って。
いや、あれだけ大迫力で細かいところまで見られたら高くはないんだけどね。
高くないせいか、8割がた席は埋まってました。
実際、大阪まで行って14000円払って観るよりいいのかも。
それこそ、爺(婆)の暇つぶし流に思えば、これで十分なんだろうと思った。
今はまだ旦那が現役だけど完全年金生活になったら、シネマ歌舞伎とかゲキ×シネでいいかな(笑)
一度生を見ているはずなのに忘れているシーンがあったり、やっぱりちょっと涙が出てみたり。 楽しみました。
あ。 ただ、長時間上映で休憩が5分、ってちょっと厳しいです。
映像作品になると顔のアップという特典?がありますよね。
生と映像作品は別物かもしれませんね。それぞれの良さがある。もちろん、よい題材があってこそですが。
あれは10月だったの?なんて、すでに懐かしく思っています。
顔のアップ、すごい分かりやすくて汗びっしょりとか、ミエを切る時の表情とか。 私、バンコウさんが生瀬勝久さんとだぶってました(笑) 今更ながら、全員男性だよね??って。 シネマ歌舞伎、これはこれでありですね。