子どもの頃から、今の実家(食堂)は寒い寒い家であった。
真冬の水道凍結は当たり前、トイレは昔ながらのボットンタイプで、1月~2月には立派な ”金字塔”(わかる人にはわかるww) が必ず出現する。
流し台からの排水口も完全凍結し、ひどい時には午後になっても開通せず 店舗営業を見送ったことも数えきれないほど。
昨年までも同様の事例を繰り返してきたが、今年になって 思い付きからある作業を加えてみた。
始まりは 毎年恒例 早朝気温ー24℃の朝、排水口の凍結による水道開通不可 から始まった。
「あぁ、今日も営業はできないか・・」
排水管の凍結には、熱湯を流し込み、管内部の氷結部を気長に解凍、手動ポンプで融けた水を吸い出し、再び熱湯を流し込み・・の繰り返し。
運が良ければ午前中には(11時半過ぎとか)開通するが 寒さ厳しい時期は午後になっても開通せず、当日は営業をあきらめざるを得ないということが毎年必ずある。
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今冬は、前日作業の終わり、帰宅前に 排水口に残っているであろう水を予め吸い出す という動きを入れてみた。
当初は「ゴミが詰まって水流れが悪くなって寒さで凍結・・」と考えていたので、まずは昨年自宅で使用するために購入した詰まり取り(3m)を使用。
思ったよりもスイスイ進み、外の排管口から覗く先端。
(配管口真上からの図。横管から出現した詰まり取りの先端部分)
これで長さがはっきり3メートルと分かったが、途中で水が溜まる場所が不明~見た目はほぼ直線&いくらかの勾配~なのだ。
どこで水が溜まっているのか、排管内部を確認できるスコープを本気で購入したいと思ったこともあった。
まずはできるところから。
100均で購入した手動ポンプのパイプをはずし、別途購入した同径の3メートルビニールホースを接続。嵌めこんだ部分が緩く回転してしまうのでテープを3重に巻き付け、改めてホースをはめ込む。
予めストーブ熱でホースを温め柔らかくし、屋内流し台排水管へ先端を突っ込み、少しずつ手で押し込んでいく。
ある部分からは進まない。
目印に赤テープを巻く。”ここまで挿入”
見えない部分に凸凹が存在し、そこから先には進めないようだ。詰まり取りは通過したが太いホースは行けないらしい。外の排水口にも出てこない。
それでも、その場所でポンプ作動(手動なので結構大変ww)数十回繰り返すと、流れきれない水がポンプホースを伝いあがってきた。
別に置いたバケツで受けると、2リットルくらい。
これが直径5センチの排管内で凍結してしまうのだから、熱湯を繰り返し入れてもなかなか融け切らないのだ。
事実、翌朝に試した、熱湯流し込み作業では、一発で開通。
前日汲み上げた約2リットルがやはり悪さをするらしい。
気持ちがホッとすると同時に、「もっと早くこの作業を覚えていれば」と過去の56年を悔やむ。
ねぇ、父さん母さん、ずっと冬場は苦労してきたよね。
これからはもうそんな不安はなくなったよ。
もっと、何十年も前から これができていれば、楽をさせてあげられたのにね。