ずいぶん長いこと働いてくれた電子レンジがついに使えなくなった。
当初、電源を取っているコンセント部分に支障があるのではと、あちこと別な電源取り込み口を探ってみたが、結果は同じ。
(写真:長いこと働いてくれたナショナル製電子レンジ)
松下電器~ナショナル~は、2008年10月に 松下電器~Panasonic パナソニック~に社名変更されたということなので、それよりももっと以前から使っているはずだ。
それでも6年。 購入したのだったか、誰かから譲り受けたものだったのか記憶がない。
私が実家の店に戻ってからのここ数年は、毎日数十回と酷使され、さぞや辛かっただろう・・・
使用できなくなった日から車に積んだままだった君は、私が北見へ向かう途中、産廃処理場で 担当おじさんに 「電子レンジはどこで引き取ってくれるのでしょう?」 と聞く横からおじさんは両手でいとも簡単にヒョイと持ち、「ここでいいよ!」と持ち去られてしまった。
きちんと別れの挨拶もできずにさよならをしてしまったが、本当に感謝している。 ご苦労様。そしてありがとう。
電子レンジは 「あると便利」 と思っていた。 なくてもいいか、と。
だが実際に無くなってみると、「なくては困る」存在になっていた。
かといって、「予備」のため、使わぬうちから余計に持つには金額が大きすぎる。
モノの「レベル」にもよる「あると便利」と「予備」の品。
金額が小さいと、つい「安いから」「どうせ100円だし(100均とか)」購入してしまい、いくらも使わず放置プレイ。
しかし、考えに考え抜いて決断をして購入したものは長く大切に使い続ける。
使い続けていれば電化製品に限らず、モノはいつか壊れ、別れの日が来る。
その時に、「ありがとう」 と言えるか 「やっぱり必要なかった」 と思うか。
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この頃は、使い続けたモノに、お世話になったモノに、最後に 「ありがとう」 と言いたいと 新しくモノを買うにも慎重になっている。
「あると便利」 で後先考えずに購入し、数回使って『お蔵入り』ではあまりにもお金の無駄遣いということに気が付いたからだ。 < 遅い!(笑)
「あると便利」 と 「予備」 の意味は違う。
少ない生活費なのだ。 1組の 「予備」 があれば十分。
「もう簡単にモノは買わないぞ!」 その結論に至った、片付いた家で思う夏。