唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
Nikon D70s発売
しばらく前からファンの間では話題になっていたNikonの新しいデジタル一眼レフ、D70sが27日に発売になった。これは郷秋<Gauche>が愛用しているD70の後継機種だが、CanonのEOS Kiss Digital N対抗策なのか、下落しすぎた実売価格回復(=利益確保)のためなのか、オリジナルモデル発売後僅か1年と言う、Nikonとしては異例に短いサイクルでのモデルチェンジとなったのであろう(オリジナルモデルと余り変わっていないのでちょっと安心)。
D70とEOS Kiss Digitalが、更にはOLYNPUSのE-300、PENTAXのist DSが発売されたことで一眼レフのデジタル化に弾みがついたことは確かだが、NikonはD70sに続いて6月には廉価版のD50の発売を予定している。こちらはD70sよりも更に小型・軽量となり(小さく軽ければ良いと言うものではなく、手ブレを防ぎ使いやすい重さ大きさと言うのは存在するのだが)レンズは廉価版となるが実売価格は10万円を切りそうな勢いである。
コンパクトカメラはとうの昔にデジタル化しているけれど、ついに一眼レフにもこの波が押し寄せてきたと言うわけだ。今日の新聞に富士写真フィルムの2005年3月期の連結決算についての記事が出ていたが、売上高が前年比1.5%減、営業利益が11.1%減だという。この記事によれば、日米欧でのカラーフィルム需要減、国内・北米でのデジタルカメラの急激な成長鈍化が主原因のようだ。
カラーフィルムは年に20%減少しているというのだ。フィルムを使うカメラが5年後になくなるとは思わないけれど、かなりマーケットが小さくなることは確実だろうな。確かに私自身も、最後にフィルムを買ったのがいつのことであったのか思い出せないほどである。しかし、デジタルプリントは大幅に伸びていると言うことだから販売店もひとまずは安心か。これもまた、私自身の経験から大いにうなずける。
25年前、オフィスにワープロが入りだした時に、本格的に普及すればオフィスから紙は駆逐されペーパーレス時代がやってくると言われたがそうはならなかったように、カメラのデジタル化が進んでも撮った写真はやっぱりプリントされるのだ。このあたりは電子出版というのか「電子本」と言うのか知らないけれど、「本の文字データ」を専用の装置に表示させて読む方式が、技術的な可能性の高さほど普及しないのと似ているのかもしれないな。
今日の写真は東京都下某所、茅葺の屋根をバックにしたモミジ若葉。
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