某C社が小型DSLRを発表

 大手精密電機機械メーカーのC社が、これまでのモデルよりも大幅に小型軽量化したDSLR(デジタル方式一眼レフ)EOS Kiss X7を発表した。

 ず~~~っとニコンのSLRを愛用してきた郷秋<Gauche>としては、小型軽量一眼レフと云えばまずEMを思い出す。名機F3同様ジウジアーロのデザインだと云われる、ニコン始まって以来初めて女性をターゲットにした、極力機械臭さを排除し、その為に絞り優先AEのみに機能を絞り込み、これまたニコン初のプラスティック製の外装をまとったカメラである。

 当時の某C社に、EMに相当(対抗)するモデルがあったかどうか定かではないが、EMはニコンの狙い通り女性をはじめとしたSLR初心者に大いにアピールしたのみならず、F3を使うプロがサブ機として使用するなど、1980年代初頭のカメラ界に確固として足跡を残した小さな名機である。

 さて、某C社が発表したEOS Kiss X7の大きさを中心としたスペックなどは次の通り。
発売予定日:2013年4月下旬
大きさ:幅116.8×高さ90.7×奥行69.4mm
重さ:407g(CIPA規格準拠、バッテリー、記録メディア含む)、370g(ボディのみ)
予想価格:72,000円(ボディのみ)

 参考までにNikon EMのスペックはこんなところだ。
発売日:1980年3月
大きさ:幅134.5×高さ86×奥行き54mm
重さ:460g(ボディのみ)
発売当時価格:40,000円(ボディーのみ)

 1980年当時の物価指数は2012年を100とすると77程度だから、発売当時のEMの価格は、今なら52,000円に相当するだろうか。とすると、デジタルのSLRはフィルムのSLRよりもかなり高価な道具になっていると云える。

 さて、小型軽量が身上のEMだが、EOS Kiss X7と比べるとかなり重たい。でもだ、ここで注意して欲しいのは、X7がAPS-なのに対してEMは「35mmフルフレーム」である事、外装はプラスチックだが骨組みは金属製で、そして何よりも、X7がペンタプリズムではなくミラーを組み合わせた簡易機構であるのに対して、EMはガラスの塊の、本物のペンタプリズムを搭載していることである。つまりだ、EMは本物のSLRなのである。

 しかしなぁ、X7のマウント開口部を見ると実に巨大だ。もともとニコンFマウントよりもはるかに大きな某C社のEFマウントのその奥に、実に小さなミラーが鎮座している。こんなに小さなミラーのためにこんなに大きなマウントは必要ないだろう。してみると、APS-CサイズのカメラにはニコンFマウントがちょうど良い大きさな訳で、ニコンはX7よりもっと小さなDSLRを開発の可能性を持っていると云う事が出来る。まっ、小さなFマウントは「怪我の功名」と云う事だけれどね。


 と云う訳で今日の一枚は、現代の大柄なDSLRと小柄なSLR、EM。比べる意味がないだろうと云われれば、その通りではあるのだが(^^;
 そう云えば今日は3月22日。D800が郷秋<Gauche>の元にやってきてちょうど一年目だ。1歳のD800と32歳のEM。価値ある2ショットだなぁ。ところでこのD800で一年間に何枚の写真を撮ったのか、JpegAnalyzerで調べてみたら11,716枚であった。つまり一日当たり32枚(ほぼフィルム1本)、週に225枚、月に976枚。まぁ、こんなものか?

blog:恩田の森Now
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