唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
2億5000万画素!
日本の電子機器の大手メーカー、キヤノンが2億5000万画素(19,580×12,600)のAPS-HサイズCMOSイメージセンサーを開発したとの事。
一般的なカメラに搭載されているイメージセンサーとしてはHASSELBLADやPHASE ONEと云ったプロ(コマーシャル)向けのカメラの6000万画素、PENTAX 645Zの5140万画素、キヤノンEOS 5Dsの5000万画素、Nikon D810の3600万画素辺りが最も画素数の多いカメラをして知られているが、今回キヤノンが発表した2億5000万画素はまったくの桁違い。
高画素=高画質と勘違いする向きも少なくないが、高画素が高画質実現のための要素の一つであることは事実。とは云え、いったい全体どんな分野でこれほどの画素数に対するニーズがあるやら。郷秋<Gauche>などはD800の3600万画素でさえ持て余し気味であるので、ごく一般的な写真愛好家にとってはNikon D600等の2400万画素でも十分以上だと思われる。
ホントに必要なのかと云う意味では超高倍率のズームレンズ、例えば2000mm相当(フルフレーム換算。実焦点距離は4.3-357mm)の光学83倍の超望遠ズームレンズを搭載するNikon COOLPIX P900なども実に怪しいカメラだ。お月様やヒコーキを撮ると云うのならば、実に具合の良いカメラと云う事になるが、もし、盗撮目的で使ったとすると、かなりヤバい事になりかねない。
何でも規制、規制と云うどこぞの国の公安当局が、良くもこのような商品が当たり前のように販売されていることに「いちゃもん」を付けないものだと、不思議でたまらん郷秋<Gauche>であるぞ。
と云う訳で今日の一枚は3600万画素の Nikon D800で撮った夏の名残りの百日紅。百日間紅い花が咲いていると書いて「さるすべり」と読ませるのも面白けけれど、百日咲いているなら7、8、9月だ。夏の花と云うだけではなく、初秋の花とも云える百日紅である。
ところで、この上に表示されている小さな画像が384*256=98万画素、クリックして見られる大きな画像が1280*854=109万画素。Webで使うだけなら100万画素で十分と云う訳ですな。