唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
続、小さなニコンたち
昨日、ちょっとだけ「小さなニコンたち」について書きましたので、今日はのその続きを書いてみたいと思います。
各カメラメーカーはいつの時代にも、プロと上級アマチュアが使うフラッグシップ機(上級機種)と、一般的な写真愛好家やちょっと良いカメラを欲しいと思う方のための中級機、そして気軽に写真を撮りたい方のためのエントリー機(入門機)の3クラスのカメラを用意しています。
1860年代から1980年代のNikon(ニコン)ですと、F・F2・F3がフラッグシップ機、その下にNikomat FTN、New FM2やFE2に代表される中級機、そして昨日ご覧いただいたEM、FG、FG-20と云った入門機です。
EM、FG、FG-20と云った入門機はそれまでフラッグシップ機と中級機しか持っていなかったニコンが、新たなユーザー獲得のために鋭意投入したモデル達でした。最初に登場したEMは、女性ユーザー獲得を意識したモデルでしたが、女性におもねることをせず小さくてもいかにもニコンらしい機能とデザインをまとっており、同時代のF3と共に数あるニコンのカメラの中でも名機と云われているカメラの一つです。
EMの登場と共に、ニコンはそれまでのNikkorとは別にSeries Eと云う軽量コンパクトで廉価なレンズ群を同時に開発・発売しています。昨日ご覧いただいた3台にはいずれもこのSeries Eのレンズを着けております。小型軽量なボディのために、新たなレンズを用意するなど相当力が入ったニコンでしたが、これらが功を奏し、それまでは敷居が高いと云われていた一眼レフが女性や初心者にも普及するきっかけを作るなど、ニコンだけにとどまらずカメラ業界全体に大いに貢献した「小さなニコンたち」でした。
と云う訳で今日の一枚は、EMをこよなく愛する郷秋<Gauche>が撮ったNikon EM。ペンタ部正面に「EM」の刻印がありますが、この位置にモデル名が記されているのは偉大なる初代「F」と、なぜか「EL」とこの「EM」だけです。ここには3台のEMが写っておりますが、このあとに2台のEM、さらにはFGとFG-20が我が家にやってきましたので、今では小さなニコン達が乾燥剤と一緒にアルミバッグの中で犇めき合っている状況です(^^)
blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori には、ただいまは2月2日に撮った写真を、6点掲載いたしております。春間近の森の様子をご覧いただければ幸いです。
To the author of this page: gaucheadgc(at sign)gmail(dot)com
Type "ijnuG ihsoyiK" adversely, and find me on Facebook.