唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
捩花
庭で捩花(ねじばな。ラン科ネジバナ属)が咲き始めました。花茎の周りに小さな花を螺旋状に咲かせるので「ねじればな」、「れ」が取れて「ねじばな」。
別名の「綟摺」(もじずり)は、今の福島市に古くから伝わる染色技法。元は文知摺(もちずり)と書かれ、乱れた(捻れた)菱形文様のある石に絹布を当てがい、その上から忍草の葉や茎を擦りつける技法から転じたもの。
「もじずり」は古今和歌集の中にも
陸奥の しのぶもちずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに (河原左大臣 源融)
現代語訳:陸奥(みちのく)で織られる「しのぶもじずり」の摺り衣の模様のように、乱れる私の心。いったい誰のせいでしょう。私のせいではないのに(あなたのせいですよ)。
(https://ogurasansou.jp.net/columns/hyakunin/2017/10/17/597/ より)
と歌われ、文知摺は当時から都でも知られていたようである。
そんな捩花・綟摺は、芝生の間からスルスルと花茎を伸ばして愛らしい花を咲かせている姿を良く見かけますね。我が家では元は芝生、今は白詰草(クローバー)が生い茂る庭の中で今年は例年よりもたくさんの花を咲かせてくれており、しばらくは楽しむことができそうです。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは6月18日に撮影した写真を7点掲載しております。梅雨の間、曇り空の下の森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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