唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
四年制大学も閉学の時代へ
恵泉女学園大学(東京都多摩市 大日向雅美学長)が2024年度以降の募集を停止するとの報道。報道の通りであれば2023年4月の入学者が卒業する2027年をもって同大学は閉学することとなる。
1992年の205万人をピークに18歳人口は減少を続け2023年には110万人と半減し、これに伴い大学の経営環境は厳しさを増してきてきた。初めは地方の短期大学、そして4年制大学が経営難から閉学。それが首都圏にも及んできた。
私の住む横浜市北部およびその近郊だけでも東京女学館大学(東京都町田市)、カリタス女子短期大学(横浜市青葉区)が2017年に、聖セシリア女子短期大学(神奈川県大和市)が2021年に閉学している。
上に記した通り首都圏でもその周辺部に位置する女子短大、女子大学から厳しい経営状態となってきているようだが、上野学園大学(台東区)が2021年から募集を停止しており(注)、経営困難に陥る大学は首都圏周辺部から中心部に所在している大学にも徐々に及びつつあるようだ。
恵泉女学園大学の募集停止は同大学のみにとどまらず首都圏とその周辺に所在する大学、とりわけ女子大学の経営が芳しからぬ状況であることの一つの現れであり、今後も募集停止の大学が増えてくることは確実である。
大学関係者の間では既に30年前に「大学冬の時代」の到来が語られていた。進学率の上昇などに支えられ、首都圏に限れば経営破綻に至る大学・短大は思いの外少ない状況が続いてきたが、いよいよ「大学冬の時代」が、大学の経営破綻が現実のものとして押し寄せてきたのだ。恵泉女学園大学の募集停止は、私立大学淘汰の時代の到来を告げるものなのだろうとの思いを強くした報道であった。
注:18歳人口の減少という外的要因だけではなく、経営陣に起因する問題が大きな要因であるとの指摘もある。
参考:東京女学館大学が募集停止(2012/4/30掲載)
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/6c3db77763af9296dcac17f7389063ae
記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、辛夷の花。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは3月19日に撮影した写真を7点掲載しております。春爛漫となった森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/490e6d2cd78db2d469ca4f9f9de29c8e
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#大学淘汰の時代 #大学冬の時代 #18歳人口減少 #大学の経営破綻 #受験者現象 #入学定員割れ #大学閉学 #女子大の経営不振 #辛夷 #コブシ
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恵泉と聞くと以前市内に農場のあった短大を思い起こしますね。そこもいつの間にか撤退して今は東農大の農場となっています。246沿いにあった女学館も桂台に住んでいた頃は校舎がありましたが実家に戻ってからは246を通る事も無くなりましたのでグーグルマップで見つけてて知りました。
私より一回り下の世代がピークであったことは母校の生徒数がその辺だけ極端に多かったことで何となくわかります。大学も淘汰されますが県立高校も統合や廃校が続いていて母校が無くなってしまった同級生(中学の)いますよ。
我が家では時ならぬ頃の娘が受験ですので気になる点ではあります。
こんばんは&コメントありがとうございます。
首都圏の大学もキャンパスが都心から離れている場合にはなかなか厳しい状況ですね。50年前には中央大学を始め郊外への移転が盛んに行われましたが、現在は都心の狭いキャンパスを再開発し回帰した大学が受験生を集め偏差値も上昇しているようです。企業と違い何をするにも文科省の許認可が必要ですので改革に時間がかかるのが大学業界です。
子供の数の減少により、幼稚園、小中学校、高等学校も統廃合が進み卒園した幼稚園、卒業した小中高等学校がなくなってしまうこともおきていますね。子供たちにはまったく気の毒なことだと思いますが、教委なり地域なりによるフォローができていないのでしょうね。胸が痛みます。