日本は欧州に憧れ、ドイツはイタリアに憧れる


初代OPEL CORSA(A)

画像はhttps://gazoo.com/feature/gazoo-museum/meisha/doumei/20/12/30/ より
前後のブリスターフェンダーなどなかなか力強い造形で、いかにもドイツ車らしいシルバーグレイの塗色も良くマッチしている。郷秋<Gauche>的には最新のFよりも初代(A)の方が欲しいかも。

 先月、「帰ってくるOPEL」の中で「そう云えば『コルサ』は日本国内ではトヨタがその商標権を持っているはずです。まさか『VITA』再登場ってことはないでしょうね。」と書きました。
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/07e1cecef9fe31c358401b7585861ed2

 書いた時には気が付かなかったのですが、OPELは日本市場への再参入、メインとなるであろうCORSA導入を目指して「コルサ」の商標をトヨタから譲渡(購入?)してもらうべく交渉をしていたようで昨年秋には交渉が成立し、来年登場の際にはめでたく本国同様のCORSAで日本の道を走り出すことになるようです。

 トヨタの「コルサ」(ターセルとの双子車)は1978年に登場したトヨタ初のFWD車。4代目コルサが1999年7月で生産終了となり、既に20年以上が経過したことからオペルが使用しても混乱が起きないだろうとしてこの商標をPSAジャパン(オペル)に譲渡していたようです。

 オペルの初代CORSA(A)は1982年、既に市場に投入されていたVWポロ、フォード・フィエスタに対抗すべく誕生。
1993年登場の2代目(B)がヤナセの手により日本に上陸したがCORSAの商標をトヨタが持っていたことから日本ではVITA(イタリア語で"命・活気・元気")の名で販売された。
2000年登場の3代目(C)も投入されたがオペルの撤退と共に日本市場から姿を消した。

 しかし、考えてもみるとトヨタのコルサもOPELのCORSAもBセグメントの実用車。この実用車にどうしてコルサ・CORSA、イタリア語で競争やレース(英語のRace)を意味する勇ましい名前を与えたのか、不思議でなりません。

 日本のメーカーが作るクルマの名前はまったく節操なく、欧州の言語の中の耳触りの良い言葉、それらからヒントを得た造語だったりするわけですが、ドイツのOPELが何故イタリア語のCORSAなどと云う、実用車には似つかわしくない名前をつけたのでしょうか。極東の島国である日本がヨーロッパに憧れるように、北ヨーロッパのドイツも明るい南ヨーロッパ、地中海に面したイタリアへの憧れがあるのかも知れませんね。

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは9月5日に撮影した初秋の森の様子を掲載いたしております。ご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/c3e1e57ba51186eedda5de0b19083289

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#OPEL #オペル #CORSA #コルサ #Bセグメント #実用車 #車名 #クルマのネーミング #トヨタコルサ #商標権譲渡

 

 

コメント ( 1 ) | Trackback (  )
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コメント
 
 
 
Unknown (月下の走術師)
2021-09-09 10:42:08
オペルヴィータのほうが私にはなじみ深いです。70年代後半から80年代はいわゆる2BOXカーが一世風靡していましたので我が家にも何台か存在してました。

90年代になってからRVと呼ばれるジャンルのクルマばかりになってしまったので国内ではほとんど全滅でしたね。

社名の由来はやはりドイツ語だと語尾がきついのでイタリア語なんだと思います。でも何故かドイツ車って数字の羅列が多いですね! マツダが近年数字だけの車種ばかりになってしまったので何が何だかもうわかりません。
 
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