校長ら、校内禁煙のルールを無視

 神奈川県小田原市の教育委員会が2008年3月に、学校敷地内全面禁煙のルールを無視し校舎内の職員用更衣室に灰皿を持ち込み、同室を「喫煙室化」し日常的に喫煙を繰り返していたとして当時の校長らに「禁煙指導」していたことを今日の神奈川新聞が報じていた。

 同市教委は「学校敷地内禁煙は『お願い』であり懲戒処分の対象とはならない」と説明し、公表もしていなかったとのこと。規則ではないから懲戒処分には当たらないとしても、ひとたびルールを作ったのであれば、それは守らなければならないものであり、ましてや子供たちにルールを守ること、ルールを守ることの大切さを教える立場の教師が公然とルールを無視していたのは大きな問題である。

 高校・中学は無論のこと、小学校においてさえも禁煙教育の重要さが叫ばれている今、学校長自らがタバコを止められず、学校敷地内禁煙のルールーを無視し「喫煙室」まで作っていたとは呆れるばかりである。件の校長は「『喫煙室』内での喫煙であり、児童や他の職員を受動喫煙の危険には晒していない」とでも弁明したのであろうか。開いた口がふさがらないとはまさにこういうことを云うのだろうな。

 しかしだ、ちょっと考えればこの報道が氷山の一角であり、小田原市の某小学校でたまたま起こってしまった不幸な事件ではないことは容易に想像できる。更には禁煙教育を一層推進しなければならない立場の教委が、こういう事案に対して「懲戒処分の対象とはならない」として公表もせず「穏便に」済ませてしまったのでは、小田原市教委にも「脛に傷ある」方々が多いのだろうと思われても仕方のないことだろうな。
 

 今日の一枚は、タバコの写真をと思ったけれど郷秋<Gauche>の家にタバコなどあるわけもなく、タバコに代わってタバコにはなくてはならないマッチ(って、今どきマッチでタバコに火をつける人は珍しいか?)。最近飲食店でも無料のマッチを配る店が少なくなった。勿論郷秋<Gauche>はタバコを吸わないけれど、たまにレジの辺りにマッチがあると貰って来る。「非常時の火付け用」である。生命の危機が迫るような非常時に、火付け用のマッチやライターを身に着けているかどうかは生死を分ける事になる可能性は大いにある。この点では、喫煙者は有利かも知れないな。
コメント ( 2 ) | Trackback (  )
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コメント
 
 
 
困ったもんですな (タニオ)
2009-12-15 22:05:07
子供は親や大人の背中を見て育つと言います。学校で禁煙と大人が決めたのなら責任を持って守るべき、子供が吸ってはいけないのは当然ですが、先生はすっていいのかよ、と言われてたら確かにその通りです。先生逹はいまはサラリーマン化してしまったのかな?そう言う事は重要と考えずに、単に授業だけ教えればいいやって考えなのかな?って思います。
 
 
 
まったくその通り! (郷秋)
2009-12-15 22:27:33
タニオさん、こんばんは&コメントありがとうございます。
>子供は親や大人の背中を見て育つ
まったくその通りですね。特に教師は、それがどんなに些細なことであったとしても、約束事を決めたのなら何が何でもそれを守り通さなければならないでしょう。その姿を見て子供たちは約束を守ることの大切さと大変さを学ぶのですから。
 
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