唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
幸せを量産?
トヨタ自動車の佐藤恒治社長が、新経営方針の説明の中でこう語った。
「トヨタの使命は幸せの量産です」
幸せって、誰かが量産して、それを売ったり買ったりするものですか?
欲しかったトヨタのクルマを買ったら、ちょっと嬉しいかもしれない。でも、嬉しいのと幸せとはちょっと違う、いや相当違う。別のものだと私は思う。
ひとが100人いれば100通りの幸せがある。量産された同じ型の幸せをもらっても、少なくても私は全然嬉しくない。幸せってそんな安っぽいものではないはずだ。幸せに至るまでには努力や苦労や忍耐があり、そして手に入れた幸せだから価値がある。いや、世界のトヨタだから100種類の幸せの載ったカタログが用意されているのかもしれないが。
かつてのトヨタのクルマ作りは「80点主義」だと云われた。まぁ、悪くないそこそこのクルマ。何か物足りない気もするけれど80点だからそんなに悪くはない。80点主義のトヨタが作ったのが、そして売れたのがカローラ。クルマはそれでいい。トヨタはそこそこ良いクルマを大量生産して安く売ってくれればそれでいい。
そんなカローラは10年も乗ったら営業マンに「そろそろお買い替えの時期ですね」と云われて新型カローラに買い換える。でも、幸せはそんな使い捨ての安っぽいものではないはず。一人ひとりに、小さくても大切な幸せがある。そんな幸せを求めて皆んな生きているのだ。
量産された、そんな安っぽい幸せを私は欲しいと思わない。「我が社の使命は幸せの量産です」などと平気で語る社長の会社が作るクルマに私は乗りたいとは思わない。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、我が家の花水木。白は終わり加減、赤は見頃ですが花付きが悪い。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは4月3日に撮影した写真を9点掲載しております。春爛漫となった森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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#幸せの量産 #トヨタ自動車社長 #佐藤恒治 #トヨタの新経営方針 #花水木 #ハナミズキ
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新社長がそんなことを言ったんですか? 北斗の拳の悪役(ジャギ)のようなフロントフェイスのクルマを量産して幸せとは「お前はもう〇んでいる」(ケンシロウの決め言葉)と社長に言い返してやりたいですね。
かつてのライバル日産があの体たらくなので全盛期の平家のような気なんでしょう。今年のル・マンはワークスポルシェが復帰するのでぎゃふんと言わせてくると思いますよ。
おはようございます&コメントありがとうございます。
世界一のGMも、王室ご用達のロールス・ロイスも経営破綻。日産だってルノーの子会社になりました。
トヨタはいいクルマをつくっているんだから買いなさい。トヨタのクルマを買えば幸せにれるんだからって、驕りも甚だしい。
娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず
唯春の夜の夢のごとし
しかし、本体の業績はどうかと云えば、盤石。欧米各国がBEVに大きく舵を切った中でトヨタは独自の全方位戦略。そうこうしているうちに世界的なEVへの転換機運は大幅にダウンし今時点では、トヨタが誇る世界一のHV技術を中心とした全方位戦略が的を射たかに見える。この状況が続けば2024年もトヨタの一人勝ちだろう。トヨタって、全然好きじゃないけれど大した会社だなぁ。