「豚もおだてりゃ木に登る。猿もけなせば地に落ちる」
たいした力がない者でも、おだててその気にさせれば期待以上の成果をあげることもある。どんな名人でも、他からけなされたりすると調子を崩して失敗することもある。
昔からあることわざ(諺)かと思っていたら、前段の 「豚もおだてりゃ木に登る」は1977年頃から使われるようになった言葉なのだそうです。ちなみに後段は前段の韻を踏んで郷秋<Gauche>が勝手に付け加えたもの。フツーは「猿も木から落ちる」と申します。
前段の「豚もおだてりゃ木に登る」はwikipediaによれば、昭和20年代から30年代(1945-1964)には福島県会津地方で使用されていた言葉であり、1977-1979(昭和52-54)年に放送されたテレビアニメ「ヤッターマン」で使われたことがきっかけで爆発的に普及。初めは流行語の一つと捕らえられていたが、次第に一般的な日本語の云い回しとして定着した、とのこと。
一方では、不可能なことの例えとして「豚の木登り」と云う言葉もあるようで、この言葉を元に、頓知の効いた会津人が、
「豚に木登りをさせようったって、それやぁ無理だよ。」
「いやいや、おだてれば豚だって木に登るかも知れないよ」(以上、標準語翻訳済み)、
と考え出した「新ことわざ」なのかな、と云うのは郷秋<Gauche>の勝手な推測です。
と云うわけで、記事本文とは何の関係もない今日の一枚は「朴の木の若い果実」。葉が大きい、花も大きく木も大きくなる朴の木は、やっぱり果実も大きい、そして不気味です。まだ青々としていますが、熟すと赤くなりやがて種子が果皮の間からこぼれ落ちてきて、さらに不気味さが増します。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは6月18日に撮影した写真を7点掲載しております。梅雨の間、曇り空の下の森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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