この頃、「相応」であることの大切さに思いが至る。つまり、(身)分相応、年相応。
無い袖は振りようもないので相応に暮らすしかないのだが、問題は年相応。新聞やネットでは、実年齢よりも(大幅に)若く見せるための化粧品やサプリメントの広告が目立つ。女性向けにはシミやシワを取る(隠す)もの、男性向けには薄毛を改善する(とうた)ものものなどなど。
見かけはどうでも良いとは云わないけれど、大事なことはその人となりが窺われる、美しく重ねた年輪だろう。男も女も。もっとも大切なのは内面。年相応の思慮分別、重ねた年月の重みを感じさせる人格。と、書いてはみたものの、いずれも私には無縁だな。
先日、運転免許証の更新用にと自分の顔写真を撮ってみた。三脚の上に愛用のカメラを載せてiPhoneをリモコンにして自撮りするのだが、撮れた写真が酷い。まるで凶悪事件の容疑者の顔写真のようなのだ。写真は「真を写す」ものだから、実物以上に撮れるわけがないのだが、それにしても酷い。
まじまじとその画像を見て気づいた。口角が下がっているのである。生まれて67年を経た顔の筋肉は醜く垂れ下がり、いかにも人相が悪い。が、修正は簡単であった。軽く笑顔を作れば口角が上がり、何もしない時よりも67%くらい良い表情になる。内面を67%Upさせるのは大変だが、見た目を67%あげるのはさほど難しいことではないことに、今更ながら気づいた郷秋<Gauche>であった。
と云う訳で今日の一枚は、例によって記事本文とは何の関係もない蝋梅。昨日は黒(暗がり)バックでご覧いただきましたが、今日は白(明るい)バックの蝋梅。どちらがお好みに合うでしょうか。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは1月15日に撮影した写真を4点掲載しております。冬枯れの森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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