昨日に続いて英国女王、エリザベス2世の死去・国葬にまつわるお話です。
英国政府が、ロンドンのヒースロー空港の準備や駐機スペースの問題を理由に挙げて、プライベートジェットなどは使用せず「可能であれば」との条件付きで民間旅客機での訪英を要請。自家用機に固執する弔問客には、ロンドン周辺の「混み合っていない空港」に向かうよう推奨。空港からのヘリコプター移動は禁止。国葬会場のウェストミンスター寺院までは護衛付きバスで往復移動。招待客を各国の元首とその配偶者およびパートナーに限定し、随行者などは認めないと通告したとのこと。
英国内のみならず世界中で愛され親しまれた女王の葬儀は大規模になる見込みだが、警備上の都合から各国に弔問客の人数制限も求めており、対応に腐心している様子。
果たして各国王族・元首が移動の際の使用している専用機は、英国政府が云うところのプライベートジェットに当たるのか否か。例えばアメリカ合衆国のバイデン大統領がVC-25ではなくアメリカン航空あるいはデルタ航空の定期便で渡英して、英国政府が用意したバスで諸国の王族・元首と同じバスに乗ってウェストミンスター寺院まで移動するのか。しかも随行員なしで。
日本でも天皇・皇后両陛下が国葬に参列されると報道されているが、通例なら政府専用機で渡英されることになる訳だが、この場合も「自家用ジェットを控え」に該当するのでしょうか。いや、「可能であれば」と云う前提がありますからね、天皇・皇后両陛下の場合も、バイデン氏の場合も、それは「可能ではない」と云うことで当然、専用機の使用が認められるのでしょう。
つまりは参列者が「誰」なのかによって、あなたはエアラインで来なさい、あなたはヒースローOKよとか、ノースホルトに降りていただいて結構ですよ、あなたはガトウィックに降りてね、あっ、ボンバルディアのグローバルで来るならシティー空港に降りても良いですよとか、要するにランク付けされるのでしょうかね。
19日の国葬には、近傍での戦争が継続されている中で、文字通り世界中のVIP中のVIPが英国に集まる訳ですから警備当局の苦労は大変なもので、その一週間後に行われる、海外からは良くて二番、三番手しか来ないどこぞの国の国葬とは数段違いの状況かと思います。エリザベス女王陛下の安らかな旅立ちを祈るとともに、その国葬が無事に終わることを願わずにはいられません。
と云う訳で今日の一枚は、日本国が保有するプライベートジェット、元へ、政府専用機、ボーイング777-300ERです。航空自衛隊の装備品のひとつで、同仕様のものが2機あり、通常は新千歳空港に駐機しています。任務の際には万が一のトラブルに備え任務機・副務機2機が同時に運行されます。自衛隊所属機ですので運行乗務員(パイロット)、客室乗務員(CA)共に自衛官です。
以前、JALの施設を見学させて頂いた時、たまたま747(当時の政府専用機)のモックアップを使用して女性自衛官がJALのCAからCA業務の研修を受けているところを通りがかったことがありましたが、辺りの空気が張り詰めておりました。当時は機体の整備、CAの研修共にJALが担当していましたが、今はどちらもANAが担当しているはずです。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは9月10日に撮影した写真を6点掲載しております。晩夏から初秋へと移りゆく森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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