金沢旅情(総集編)

 
町並み 戦災にあっていない金沢の町は、いたるところに古い町屋が残っており、その家々の多くが現役であることに驚かされます。コンクリートの建物にはない、住む人の息遣いが感じられます。
     


 
寺の町 多くの城下町の例にもれず、金沢もまた寺の町。犀川の西側の高台には30近い寺が立ち並んでいます。写真は、室生犀星記念館近く、白菊町にある瑞泉寺の屋根を背景にした境内の松。


 

暮らし ひがし茶屋街の入り口にある三味線屋の店先。観光客がそぞろ歩く中で土地の人々の生活がまた営まれているのが不思議な感じですが、生きている街だからこそ魅力があるのでしょうね。


 
21世紀美術館 古都情緒だけが金沢ではありません。古い町であるからこそ新しいものにも挑戦する。金沢はそんな新しいな町でもあります。そう言えば、尾山神社の山門も前衛的でした。


 
学 都 金沢の町は「学都」とも呼ばれます。伝統は、金沢藩の藩校であった明倫堂から第四高等学校、金沢大学へと受け継がれ、先取の精神は降って湧いたわけではないようです。


 
犀 川 金沢の町は東の浅野川と西の犀川の間に広がっています。室生犀星は犀川をこよなく愛し、自らの筆名とした。女川と呼ばれる浅野川に対して、男川と呼ばれる犀川の速い流れが印象的でした。


 
小さな秋 日本の三大名園の一つに数えられる兼六園ですが、行楽シーズンの人出故か、その良さを存分に味わうことは、残念ながらできませんでした。ようやく見つけた、小さな秋。


 
主計町夕景 浅野川西岸の茶屋街の夕景。観光客の歩く川沿いの道はまた、街に住む人々の生活の道でもあるのです。


 
ひがしの茶屋 土産物店や喫茶店などに改装される建物がある中で、今でも茶屋としての営業を続ける店も少なくありません。残念ながら、簾越しでは中の様子を伺い知ることはできません。


 
浅野川慕情 穏やかな流れの浅野川に架かる浅野大橋から見る、暮れなずむ主計町茶屋街。

Photo by 郷秋<Gauche>

写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。
コメント ( 4 ) | Trackback (  )

D300の発売日は、いまだ定まらず

 郷秋<Gauche>がD300を予約済みであること、そのために既にD200を手放したことは9月18日に書いた

 ニコンは8月23日に、D3および数本のAF-Sレンズと共に、D300を11月に発売すると発表した。D300がD200に比し、(価格以外の)あらゆる点で明らかに良くなっていることを確信した郷秋<Gauche>はすぐさまD300を予約し、D200を最良の価格で手放した。それから早1ヵ月。

 11月と言えば、わずか半月先のこと。しかし、相変わらず11月発売とされたまま、果たして幾日に発売になるのかはわからないままとなっている。痺れを切らした郷秋<Gauche>は、ニコンに直接聞いてみることにした。「11月発売と聞いているが、発売日は決まったのか」と。

 その問い合わせに対して、今朝、返事があったが、内容は予想の通りの「未定」であった。キヤノン、ソニーに流れるのを防ぐために相当早い時期に11月発売とぶち上げたのは良いが、この段になって具体的な発売日も決まらないという、お粗末である。それでも11月30日までには発売されるのだろうと、期待したいところ。早~やくぅ来い来いD300!である。

コメント ( 2 ) | Trackback (  )

日本人ドライバーが3人

 F1 2007年シーズン最終戦。今週末、3人の日本人ドライバーがアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェを走る。佐藤琢磨(SAF1)、山本左近(スパイカー)、そしてF1デビュー戦となる中嶋一貴(ウィリアムズ)の3人である。3人それぞれに、おかれた環境の中で力いっぱい走ってもらいたいのは勿論だけれど、22人の中で3人もの日本人ドライバーが走るレースを見られるのかと思うだけで、胸が高鳴るというものである。

 で、ふと思った。1987年の中嶋悟以来、F1をフルシーズン走った日本人ドライバーは7人のはずだが、1度に3人もの日本人がF1のコースを走るのは初めてではないのかと。

 しかし、答えは、否。調べてみると、意外なことに1995年に3人のドライバーがシーズンを通して走っていた事がわかった。鈴木亜久里(リジェ・無限)、片山右京(ティレル・ヤマハ)、そして、知る人ぞ知るというべきか、知る人などいないというべきか迷うところの、井上隆智穂(アロウズ・ハート)である。

 日本のF1ファンなら知らぬ人のいない鈴木亜久里と片山右京であるが、井上隆智穂となると、今の若いファンにはまず無名。この人の名を問うのは、まさにカルト・クイズである。何を隠そう、私自身が彼のことはほとんど知らないのである。

 ともあれ、今週末には12年ぶりに3人の日本人ドライバーが同じサーキットを走るのである。山本は完走狙いとしても、新しい空力デバイスを持ち込むという琢磨には、少々期待もしたくなるところであるが、期待の星は何と言ってもデビューレースとなる中嶋一貴である。初めてのレースとはいえ、操るマシンは今シーズン、コンストラクターズランキング4位のウィルアムズ・トヨタなのであるから。

 一昨日にも書いたが、父、悟のデビュー戦(奇しくも同じブラジルGPだ。ただし、コースはハカラパグア)は7位完走(ロータス・ホンダ)。果たして一貴は父のリザルトを超える事ができるのか。

今日の1枚は、あかねの森のコスモス。
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

さまよえるアロンソ

 来週末、天王山を迎えるF1 2007年シーズンだが、同時に2008年シーズンの椅子取り合戦も佳境を迎えているようである。

 来シーズンに向けての目玉は、なんと言ってもフェルナンド・アロンソ。2度のワールドチャンピョンが、今シーズン最強といわれるチームをわずか1年で去るのではないかとの噂が後をたたない。チャレンジャーたるセカンドドライバーが、エースドライバーに追い出されることはあっても、エースドライバーがシーズン1年目の同僚にはじき出されるというのは、前代未聞だ。

 果たして、古巣のルノーに戻るのか、これまた前代未聞のギャラを提示しているトヨタに動くのか。いずれにしても、ワールドチャンピョンの名に傷をつけることにならなければ良いのだが。

今日の1枚は、白山谷戸の田んぼ。
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

一週間の間に

 郷秋<Gauche>が金沢に向かったのは一週間前の昨日。金沢で撮影した写真を連載していた昨日までの一週間にも、気になる出来事、書きたい事があったけれど、blogは「金沢特集」となり、書きたかった事どもを見送ってきてしまいました。

 いろんな事がありましたが、まず第一はF1の話題ですね。

2007年第16戦 中国GPで、ポイントリーダーの
ルイス・ハミルトンがリタイヤ
 これによってタイトル決定はブラジルに持ち越されたけれど、ハミルトンが一番近いところにいることに変わりなし。ライッコネンは、たとえ優勝しても、自力だけでのタイトル獲得はあり得ず、2003年に続いて最終戦で涙を飲む可能性が濃厚。

アレクサンダー・ブルツ、2007年シーズン最終戦を待たずに
ウィリアムズチームを離脱
 苦節10年、ようやく掴んだレース・ドライバーのシートなのに、何ともはや。代役でレースを走れば、確実にその役割を果たす仕事人。予選では若い同僚の後塵を拝する事が多かったとは言え、トヨタエンジンのドライバーで今シーズン表彰台に上がったがブルツだけであることを思い出す必要がある。

中嶋一貴、ブラジルGPでレースデビュー
 ブラジルGPでブルツの姿を見る事ができないのは寂しいけれど、私たちには、新しい日本人F1ドライバーが誕生する瞬間に立ち会う事ができるという嬉しい驚きが用意されることになった。父、悟はデビュー戦7位。一貴は父を超えられるか。

そして、飛行機とクルマの話題を一つずつ
 
MRJの事業化を目指し受注を開始
 MRJとは、三菱重工業が開発している80~90席級の短距離航路用のジェット旅客機(以前、「MJ」として紹介した)。今後20年間に1,000機程度の受注の見込みが得られれば、来年3月にも事業化を決定するという。三菱重工が開発とは言え1,500億円が見込まれる開発費の内、500億円は国が負担するという、YS-11以来の、日本の威信をかけたビッグプロジェクトである。当然我が国の2大エアラインにはぜひとも大量発注してもらいたいところだが、JALは同クラスの機材として、エンブラエル170(ブラジル)を確定10機、オプション5機を発注済である。どうするんだ、JAL!

ホンダに「RS」が復活
 2001年の登場以来6年、モデル末期を迎えてもなお好調な販売を維持しているフィットだが、いよいよフルモデルチェンジの時期を迎える。そのニュー・フィットに懐かしいスポーティーグレード「RS」が復活するようである。クルマの世界でRSと言えば、当然Racing Sportsの略であるが、初代シビックで登場したホンダの「RS」はさに非ず。Road Sailingの略なのである。
 ホンダの真のスポーツグレードに与えられる名前は「Type R」である。勿論このRはRacingの頭文字。「Type R」以外に、アコードには「Euro R」というグレードも存在しているが、古くからのホンダファンであれば、必ずや心躍らせるであろう「RS」の復活である。今やミニバンメイカーに成り下がったホンダだが、「RS」の復活が、スポーツに回帰する兆しであればよいのだが。

 特に気になった話題を5つ、駆け足で書いてみました。
さて、昨日まで八夜連続でご紹介してきました金沢での写真ですが、遠からず、一覧いただける形にまとめてみたいと思っておりますので、どうぞお楽しみに(一部写真の入れ替えがあるかも知れませんが)。

今日の1枚は、金木犀。
コメント ( 4 ) | Trackback (  )

金沢旅情(その五・最終回)

東の茶屋
コメント ( 4 ) | Trackback (  )

金沢旅情(その四)

犀川の流れ
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

金沢旅情(その参)

兼六園で見つけた「小さな秋」
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

金沢旅情(その弐)

ひがし茶屋街手前、「三味線の福嶋」の店先
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

金沢旅情(その壱)

尾張町、百万石通り沿いの石黒薬局
コメント ( 3 ) | Trackback (  )

金沢21世紀美術館

 金沢は、古くてそして新しい町。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )

寺町

 金沢は、寺の町。

コメント ( 2 ) | Trackback (  )

古都暮色

 暮れ行ける金沢の街。いい街です、金沢。

コメント ( 2 ) | Trackback (  )

そうだ、金沢に行こう

 というわけで、郷秋<Gauche>は明日、古都、金沢に向かいます。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )

ブツ撮り

 例えば、オーディオ製品だとか、時計だとか、カメラだとか、物、とりわけ製品のカタログ写真を撮ることを「ブツ撮り」という。地味だけれど、すごく難しく、奥が深いらしい。

 2、3年前に、ひょんなことから、DENON(デノンではなくデンオン)の社内写真家として、DENONブランドのアンプなどのカタログ写真を撮っていた方と飲む機会があり、高級アンプのメタリックなパネルをカタログ上で表現するのが如何に難しいか、仔細に聞かせていただいた。

 アンプの写真が難しいなら、カメラのカタログ写真が更に高い技術と芸術性を必要とするであろうことは、容易に想像できる。だって、そのカメラのカタログを見るのは、アマチュアであったとしても、写真には一家言ある方ばかりなのだから。

 さて、昨日の記事に添えた写真である。お話しになりませんな。

 写真撮影技術の前に、まず、「ポーズ」がだめ。FM3AとF3、2台のカメラの並べ方が美しくない。F3の方のレンズの露出計連動爪(通称カニの爪。レンズの絞り(F)値をカメラボディに伝えるためのNikkor特有のものだが、1977年以降登場のボディには必要がなくなっている)が上を向いていないのも、だめ。

 この爪はF値が5.6の時に真上を向くようになっているが、昨日F3に着けていたNikkor 50mm F1.4では向かって左に傾いている。おそらくは絞りが11か16になっていたのだろう。Nikkorレンズを(「で」ではない)撮る時には、絞りは5.6の位置、つまりカニの爪が真上を向いているのが、セオリーだ。

 時計の写真にも勿論「お約束」がある。お気づきだとは思うけれど、写真になった時計の針は、必ず10時10分を指している。クルマのカタログ写真を仔細に観察すれば、タイヤのエアバルブが下に来ていることに気づくだろ。ピアノ(勿論グランドだ)のカタログを見れば、どのピアノも3つのキャスターの向きが常に一定であることにも気が付かれることだろ。

 そんなわけで、急に上手くなるわけはないんだけれど、今日もCarl Zeiss Planer T* 1.4/50mm ZFを着けたFM3Aを撮ってみた。レフ板を使い工夫はしてみたけれど、ストロボ1灯で撮るのはやはり難しい。でも、昨日の写真よりは、少しはましだろうか。

コメント ( 7 ) | Trackback (  )
« 前ページ 次ページ »