唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
面白いかもしれない2013年F1
フリー走行と予選結果からは想像できないレース結果となった2013年F1第1戦であった。いや~、今年のF1は日本人ドライバーはいないけれど、面白くなりそうな予感ひしひしであるぞ。
ポイントはなんと云ってもタイヤに優しいロータスE21+ライッコネン。2ストップにも関わらず終盤にファステストラップを叩きだす辺りは尋常ではない。ただ、もう一台のロータス、グロージャンが駆るマシンが決して良いペースではなかったことを考えると、マシンと云うよりも今年のピレリタイヤとライッコネンの相性が良いと云う結論にはなるのだが、初戦結果だけでは断定はできない。
二つ目のポイントは、フェラーリF138が少なくとも昨年のマシンよりは戦闘力がありそうだと云うこと。アロンソの頑張りで予選5位から2位表彰台をゲットしたフェラーリだが、昨年はまったく良い所が無かったマッサが予選・決勝とも4位であったことを考えると、今年のマシンには期待が持てそうである。スペインGPまでの間のマラネロの更なる奮闘に期待したい。
三つ目のポイントはメルセデスの仕上がり具合だ。予選では3-6位、決勝では5位-リタイヤとなったが、少なくともマクラーレンよりは良い結果を残すことが出来た。ただ、シーズン中の開発が順調に進むかどうかが今シーズンの結果に大きくかかわって来る。「亡霊」ミヒャエルが去りハミルトンが加入した今シーズン、ドライバーに不足は無く、いよいよチームの真価が問われる年である。
なお、初戦で判明したメルセデスの問題点は、二人のドライバーのヘルメットがいずれも黄色であること。TVの画面ではどちらがドライブしているマシンなのかすぐに区別がつかないのである。サイドミラーを赤と黄色に塗り分けるなど、一瞬で区別できる工夫が必要である。どちらを赤、どちらを黄色にするのか、難しい問題かも知れないが。
四つ目のポイントは全面リニューアルしたマクラーレンMP4-28が冴えないこと。五つ目はフォースインディアのVJM06がロータスE21同様、今年のピレリタイヤとの相性が非常に良さそうだと云うこと。下馬評ではトップ5+中団4+テールエンダー2と云われる今年の勢力分布の中で、フォースインディアがこれを大いに引っ掻き回す可能性があり、これによって今年のレースが面白くもなるかも知れないな。
例によって記事本文と何の関係もない今日の一枚は、咲き始めた辛夷(こぶし)。
blog:恩田の森Now
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/
2013年F1初戦の予選は明日に延期
フリー3から雨が酷かったようで、予選もQ1を何とか消化したけれど、悪天候と日没によりQ2以降は明日の11時(現地時間)に持越し。予選が決勝当日に持ち越されるのは珍しいことですがそれ程酷い雨だったと云うことなのでしょうね。
それにしても、ウエットコンディショントとなれば、非力なマシンに乗るドライバーにとっては大きなチャンスとなるはずだけれど、トップ10はメルセデス、フェラーリ、ロータス、マクラーレン、レッドブルで占められ、唯一の例外がロータス・ライコネン(11位)の代わりにトロロッソのベルニュが9位に食い込んだだけ。今年は下位チームにいながら光る走りをするドライバーがいないと云う事でしょうか。
例によって記事本文と何の関係もない今日の一枚は、咲き始めた花韮(ななにら)。
梅(その五)、そしてF1
昨日、しつこく再開した「梅」、今日は(その五)ですが、さすがに今シーズンの見納めです。
昨日と今日、ご覧いただきましたのは鎌倉・東慶寺の梅でした。
そしてF1。いよいよ今日、オーストラリアはメルボルン、アルバート・パーク・サーキットで2013年F1が開幕です。ここは日本との時差が2時間しかありませんから、予選の情報はほぼリアルタイムで飛び込んで来るのが嬉しいサーキットですが、決勝レースとなるとその晩23時まで待たないと放送が始まらないのは昨年と同じですか?決勝レースの放送が何時からなのか、まだ知らない、調べていない郷秋<Gauche>です。日本人ドライバーはいないけど、まさか放送はあるよね?
金曜日フリー走行は1、2ともにレッドブルのベッテルが最速タイムを叩きだしたようですね。昨年は序盤戦で出遅れて先行するマクラーレンやフェラーリを追う展開となったレッドブル・ベッテルですが、今シーズンは初戦から調子が良いようで、四連覇も夢ではないかも知れませんね。結果はベッテルの四連覇でもいいけれど、アロンソが、バトンが、ライッコネンが絡む、ハラハラドキドキのシーズンであって欲しいものですね。いや、アロンソ優勝が一番良いのではありますが(^^)
何かに似ている1 Nikkor 32mm f/1.2
まずはこちらをご覧くださいな。間もなく国内でも正式に発表されると思われる、Nikon(ニコン)1シリーズの最新単焦点大口径レンズ、1 Nikkor 32mm f/1.2です。現行のNikkorでF1.2と云う大口径レンズは、1986年登場と、博物館に展示されていてもおかしくないほど古いけれど、今なお現役(と云う事は新品を入手できる)のFマウントAi Nikkor 50mm F1.2のみですから、1 Nikkor 32mm f/1.2の登場は快挙と云っても良いかも知れません。
しかしだ、この1 Nikkor 32mm f/1.2、どこかで見たことがあるような、何かに似ているような気がする・・・。そう、某C社のEF85mm F1.2L II USM(see here)に良く似ているんです。各メーカーには独自のデザインアイデンティティがあり、ニコンのレンズはどれを見てもニコンだし、某C社のレンズはどれをとってもいかにもC社らしい形をしている。もっともニコンの場合、2年前に登場した1マウントNikkorは従来のFマウントNikkorとはまったく違ったアイデンティティを持っている。
それはニコンが新しいマウント規格を策定するに当たって、FマウントNikkorとはまったく違うデザインアイデンティティをあえて「1」に与えたからなのだが、その1マウントNikkor初の大口径レンズのデザインが某C社のそれに似てしまったと云うのはなかなか面白い。EF85mm F1.2L II USMは焦点距離85mmのカメラ用レンズとしては、おそらく世界一明るいレンズだと思うが、そのレンズに1 Nikkor 32mm f/1.2が似てしまったと云うのは実は偶然ではなく、F1.2と云う大口径レンズを作ると、必然的にこのような形になってしまうと云う事なんだろうな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、猫柳の「花」。
サンシュユの花
2月24日に蕾をご覧いただいた山茱萸(サンシュユ)の花が満開になっていました。2月には「寒さが厳しい今年はあと二週間程待たなければならないかも知れません」と書いたのですが、それからちょうど二週間で満開になりました。例年ですと比較的長く咲いている花ですが、今日のような陽気が続くようだと早く終わってしまうかも知れません。
楽器が戻ってきた
先週の土曜日に楽器屋さんに預けた楽器を、今日、取りに行って来ました。表板(先週裏板と書いたのは間違い)のはがれの修理と駒替えをお願いしていたものです。
一週間楽器がなかったので当然練習ができなかったわけですが、その間爪を切ることもしていなかったので、まずは左手の爪切りから。一週間で随分と伸びるものですね。
と云う訳で今日の一枚は、郷秋<Gauche>の愛器の新調なった駒。
2013年F1開幕戦が近づく
気が付けばもう3月も中旬に差し掛かろうとしている。2013年F1開幕戦、オーストラリアGPはもう来週末ではないか! しかしだ、日本のチームは勿論のこと、日本製のエンジンどころか日本人ドラーバーさえもいなくなってしまったのでは、これまでのような熱い思いで開幕戦を待ち望むと云うことは、残念ながらないなぁ。
シーズン前のテストも結果からは、今年も速いのはレッドブル。でも、速いのと強いのとは違うと云うのはF1の常識で、速いレッドブル+ベッテルを、速くないフェラーリ+アロンソが追い回すと云う図式は2012年から引き継がれそうな予感。判断しかねるのが、マクラーレンとメルセデスの実力だ。上りっ調子のウィリアムズがどこまで絡めるのかと云うあたりが2013年F1の面白みとなるのではないかと郷秋<Gauche>は予想するが、これ如何に。
そうは云いながらも、日本人のドラーバーがいないのでは郷秋<Gauche>的には余り盛り上がらない訳で、気持ちは既にエンジンレギュレーションが変更になる2014年、あるいはホンダエンジンが登場するのではないかと囁かれている2015年に飛んでいる。そう、2015年にはホンダエンジンが復活し、再びF1を面白いものにしてくれるのである。
しかもだ、今では伝説とさえなっている、常勝マクラーレン・ホンダが再登場するのではないかと噂されているだけに、今後の報道から目が離せないのだが、そんなホンダに、F1を(TVで)25年見てきた郷秋<Gauche>はあえて苦言を呈したい。
云いたいのはただ一つ、本業の調子が良いから、資金がたっぷりあるから参戦、本業の調子が悪いから、資金が無いから撤退と云った、自分の都合で参戦したり止めたりと云う勝手な振る舞いをしないこと。F1はヨーロッパの文化なのだ。文化を担う者は、自分の都合で止めたり、また始めたりしてはいけない。始めた以上は継続することが肝要。フェラーリを、ウィリアムズ、マクラーレンを見よ。勝てない時、苦しいシーズンがあっても、それでも続けて来ているではないか。それでこそ自動車文化の最高峰、F1を担う者である。
ホンダがもし、第四期F1活動を始めようとしているのならば、もう二度と撤退などせず、どんなに本業が苦しくとも、石にかじりついてでも続けて欲しい。そうでなければユーラシア大陸の東の端の島国からF1に打って出る意味がない。本田宗一郎も、それを望んでいるのではないかと郷秋<Gauche>は思うぞ。
と云う訳で今日の一枚は、久々に登場の、郷秋<Gauche>のF1コレクション。そもそもがトミカの「おもちゃ」だし、塗装も剥がれ落ちて随分とみすぼらしくなってしまったが、手前がマクラーレン・ホンダMP4/4、奥がウィリアムズFW11Bである。郷秋<Gauche>的に注目して欲しいのは2台のトミカではなく、下の絵。RA302E 3L・V8エンジン透視画は世界屈指との折り紙が付くテクニカル・イラストレーター、大内誠氏の作。郷秋<Gauche>の蔵書「HONDA F1 1964-1968」(1985年 二玄社刊)の綴じ込みイラストである。
COOLPIX A
昨日、ニコンが新製品を複数発表した。COOLPIX A、COOLPIX P330、COOLPIX S350そしてAF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR。
手抜きをして昨日の最初の一行をほとんどそのまま再利用(^^; 昨日はP330についてちょっとだけ書いたけれど、大事なことを書き忘れていた。それは、イメージセンサーがP310の1/2.3インチから1/1.7へと大型化されたこと。カタログ上にどのような記載があるかとは関係なく、イメージセンサーが大きくなると共に画素数が少なくなったと云うことは、解像度を中心とした画質が大幅に向上していることを意味する。カタログに書かれたスペックに惑わされないようにして欲しいものだ。
さて、今日の本題は「COOLPIX A」。どこかのサイトにDSLRユーザーのサブ機としての需要を見込んでいると書いてあったけれど、今では54,000円で入手できるD3200ダブルズームキットのユーザーが11万円のCOOLPIX Aを買って「サブ機」として使うとは思えない。ニコンが想定しているのはD4、D800シリーズのユーザーだと思うけけれど、残念ながら母数は大きくないだろう。だと云うのに、当初月産2万台だと云うから驚きだ。あっ、郷秋<Gauche>は買わないからね。
郷秋<Gauche>的なCOOLPIX Aへの関心の中心は、もっぱらその型番にある。つまりだ「A」の後継機の型番はどうなるのかと云う事である。ニコンFの次はF2だった。これに倣えば次はA2、そしてその次はA3で、ここで大ヒットの可能性がある訳だが(^^) でもだ、数字が進んでいくのではなく、アルファベットが進んで行く可能性も無くはない。つまり、次はCOOLPIX B、更にその次はCと。でもこれはちょっとないかな。やっぱり次A2か。でもA2、A3、A4と進んで行くとなると、何だかアウディの車名と紛らわしくなって来る。でもまぁ、郷秋<Gauche>にはどちらも関係ないからいいけれどね。
今日の一枚は例によって記事本文とは何の関係もない、先週日曜日に撮った「梅」。
スペックデフレ
ニコンが新製品を複数発表した。COOLPIX A、COOLPIX P330、COOLPIX S350そしてAF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR。
郷秋<Gauche>が何に驚いたかと云うとだ、それはCOOLPIX P330にだ。何故320ではなくて330なのかは置くとしてもだ、驚くべきはそのスペック。P310の1600万画素から1200万画素に、ISO感度が6400から3200へと、P330は大幅に「スペックダウン」しているのだ。
注:上記スペックはhttp://www.nikon-image.com/products/camera/compact/による。
新型が出れば必ず画素数が増え、ISO感度が向上している(数字が大きくなっている)のが常識のデジタルカメラの世界で、郷秋<Gauche>が知る限りの初めてのスペックダウン、スペックデフレである。P330とP310のカタログデータを比較して、その上で高価かつ低スペックのP330を買う人が果たしているのか。正気の沙汰とは思えないぞ、ニコン。
と書いたのは実は逆説。例えばISO感度が6400まで設定できたとしても、ノイズだらけではまったく意味がない。画素数にしてもだ、1200万あればA3まで問題なく伸ばせる。果たしてコンパクトタイプで撮ってA4よりも大きなサイズにプリントしたことのある人が、日本中探して何人いると云うのだ。いや、いないことはないだろうが、コンパクトタイプユーザーの3%以下であることは間違いない。
つまりだ、ニコンは常識的なプリントサイズの中での高画質を追求した結果、画素数とISO感度を引き下げることを決断したのだ。その方が良い結果が得られるからと。ニコンの良心である。と書いてから気になったのが、D3200、D5200と云った入門・初級クラスのDSLRに破格の2400万画素イメージセンサーを導入した事である。
DSLRでは過剰と思われるほどの高画素センサーを導入しながら、コンパクトタイプでは据え置きどころか時代を逆戻りしているニコンは、いかなる戦略に基づいてこのような戦術に打って出たのか、経営陣、技術陣の話を聞いてみたい郷秋<Gauche>であるぞ。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、根柳の蕊。
次のPENはもっとオリジナルPENに似ている?
Photo Rumorsによれば、次のE-Pシリーズは更にオリジナルPEN Fの似ているのだと云う(see here)。オリジナルに似ていながらも、最新のテクノロジーが詰まっていることを予感させる、そんなデザインが素敵だと思う郷秋<Gauche>だから、単にオリジナルPEN Fのデザインに近づいていると云うだけではまったくNGである。
クルマで云えば、もう四半世紀前の事になるけれど、例えばマツダ・ロードスター(当時はユーノス・ロードスター)。(1989年)当時の最新テクノロジーを60年代のイメージで包み込んで大ヒットした。この場合には、特定のオリジナルモデルがあった訳ではなく、クルマ好きなら誰しもが思い浮かべる60年代のイメージを新たに作り上げたことが成功の要因である。ロータスエランに似ていると云われることがあるけれど、それは結果として似てしまっただけだと郷秋<Gauche>は思っている。
郷秋<Gauche>がE-P2を気に入っているのは、「そこはかとなく」PEN Fの臭いを感じさせてくれるからであり、PEN Fをモデルにしたことが見え見えのカメラは欲しくない。PEN Fには似ていないのに見ているとそのDNAを感じさせるデザインって、口で云う程簡単な事ではないのだとは思うけれど、オリンパスはそれが出来るメーカーだと、郷秋<Gauche>は信じたい。
もう2年近く前に一度ご覧いただいた写真の再登場で恐縮だが、郷秋<Gauche>のPEN FとE-P2。E-P2はこの直後に「着せ替えサービス」で上下カバーをシルバーに改装してもらっているので、オールブラックの郷秋<Gauche>’s E-P2としては貴重な一枚である(添え物扱いではあるけれど)。
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