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去る6月14日にレポートしました、もう一つのガルパンゲーム、マジノ女学院の次の対戦校は、あのアンツィオ高校でした。プレイステーションVITA版にさきがけて対アンツィオ戦を体験してみました。ルールは殲滅戦で、戦車の数は大洗女子学園チームが6輌ですが、アンツィオ高校チームは9輌と優勢です。このあたりは劇中の状況に近いですね。
劇中と異なるのは、この第二戦よりカモさんチームが大洗側の戦列に加わったことです。これはコミック版のストーリーに沿っているのかもしれませんが、最初はマジノ女学院チームに属したカモさんチームが大洗に復帰したことで、ようやく本来の陣容になってきたという感じでした。試合会場は大洗町内ですが、今度は南部の夏海地区あたりに移っていました。
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いきなり総統アンチョビ、上から目線の挑発的な宣言です。アンチョビからすると、大洗女子学園チームは「ふざけた連中」に映るみたいですね。こういう連中に、戦車道の何たるかを教えてやろう、という高飛車な意識はまさにアンチョビのそれですね。カルパッチョが横から何か言ってくるかと思ったのですが、登場しませんでした。ペパロニも、果たして出てくるんでしょうか。
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序盤の移動中に早々と敵発見の報告が来ました。左翼に展開しつつ偵察をしていたウサギさんチームの阪口桂利奈が「あいーっ」と元気に距離を報告してきましたが、500メートルとは近すぎる・・・・。いつの間にか忍び寄ってきたアンツィオ校のセモベンテは4輌もいました。機動戦に長けたアンツィオチームの先制、といったところで、これによって大洗チームは展開途中で作戦変更を余儀なくされました。
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この時点で大洗チームはまだ二手に固まっていて、ウサギさんチームが占めた丘陵地を陣場とするべく、カモ、カバ、あんこうの三チームが夏海より西に移動中でした。アンツィオチームはその隙をついて丘陵地の奪回に出てきたもののようでした。ウサギの後ろにカメとアヒルが続いて一応の防御陣をしいてはいますが、攻撃力の低い戦車ばかりなので、ピンチになったことは間違いありませんでした。
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襲いかかってくるアンツィオのセモベンテの列の中央へ、カメさんチームが初撃で一気にしかけて穴を開けました。河嶋桃のセリフから、砲手を角谷杏が務めていたことが分かります。M3リーの主砲があまり威力も命中率も良くないので、ここはヘッツアーの主砲と会長の腕に期待するほかありませんでした。カモとカバ、あんこうは移動に手間取ったうえ、アンツィオチームの主力の出現に備えて、丘陵への合流を見送りました。
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さらにカメが二輌目を仕留めたところで、敵の副隊長らしいのが登場。チッチョリーナって誰ですか、戦車もM13なので完全に劇中とは違いますね。このチッチョリーナの攻撃でウサギが被弾して耐久力が落ち、丘陵からの後退を余儀なくされました。アンツィオの陣形は丘陵の西にポイントを移し、先頭部隊は丘陵に登ってきたので、今度はカメとアヒルが危なくなってきました。これはマズイ、ということであんこうが単騎で援護に回ろうとしました。
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積極的に仕掛けてくるアンツィオチームは丘陵上でカメを捕捉してきました。さすがの角谷会長も焦ったのか、照準がくるって命中弾が得られませんでした。ところが、いったん後退していたウサギが踏ん張って三輌目を撃破してくれたのでピンチを切り抜けました。それで、対峙ポイントがやや北にずれました。あんこうが前面に到着して北へ押し返すべき場面だと思いました。が、ここいらでアンツィオの主力が出てくるだろう、と判断しましたので、カバをカメの後方支援にあたらせて戦線を立て直しました。
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そこへカルパッチョが登場、600メートルから撃ちだして牽制をかけてきました。髪の色が紫なので、OVAの金髪とは違いますね。コミック版やファンアートのカルパッチョのイメージが取り入れられているのでしょう。このカルパッチョの命中率が600メートルで62パーセントというもので、この攻撃によってウサギが更に被弾、カモも被弾しました。丘陵陣地を維持するどころか、逆にこちらの支援兵力が叩かれている状態になりました。
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そして総統アンチョビの殴り込みが。カルパッチョを追い越して前線に立ち、あんこうとウサギに砲撃を浴びせてきました。ウサギはもう逃げるより他なくなり、丘陵陣地の前衛が離脱してしまいました。それでアヒルも後退したため、カモとカバは丘陵に登る事が出来なくなり、カメのみが丘上に踏ん張っている状態となりました。
この時点でアンツィオ側の戦車にP40が居ないことが判明したので、一撃でやられてオシャカになるという最悪の状況になる確率が下がりました。
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この時点からようやく大洗チームが揃い、砲列をもって相手方に砲撃を浴びせました。アンツィオ側は丘陵奪回に進まずに距離を置いて応戦する形になり、アンチョビもカルパッチョも進撃が停まりました。反撃するならここしかない、丘陵は放棄せずにカメに任せ、アヒルも戻って丘上から撃ちおろす方が良いと思いました。それで、カバをカメの後方に上げて支援させました。
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次の砲撃戦でアヒルが被弾しましたが、カバの支援を得たカメが踏ん張って四輌目、五輌目そしてカルパッチョを仕留めました。それいけ会長、やれいけ会長、ということで状況が一気に優勢になりました。勝負はもう見えてきた、と思いました。残念だったのは、この時点まであんこうが全く命中弾を得られなかったことでした。五十鈴華どうしたんだ、しっかりしろ、という感じでした。
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最後に残ったアンチョビを仕留めたのは、なんとカモでした。後藤モヨ子が「やったね、ソド子」と言っておりますが、劇中でもそういう風に呼んでいたかな?と首を傾げてしまいました。風紀委員のメンバーは委員長のことを「ソド子」なんて呼ばないはずですね・・・。
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とりあえず、劇中でのたった5秒の決着と同じく、アンツィオ戦にも勝つことが出来ました。しかし、マジノ女学院の戦車と違ってアンツィオ高校の戦車は移動力が高くて軽快に動き回ってくるので対応が難しかったです。このあたりはOVAでもしっかり表現されているようなので、大洗チームがどのように苦境を切り抜けるのか、楽しみになりました。
正直なところ、今回のプレイにおいてアンツィオチームにP40が居たら、勝てたかどうかはちょっと分からないですね・・・。カメさんが耐えて戦ってくれたのが一番の勝因なので、もしカメが撃破されていたら大洗の戦線は崩壊していたんじゃないかと思います。