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私が最近楽しんでいるガルパンゲーム「ガールズ+パンツァーブリッツSS」は、対戦相手のチームが、オープニングに登場した順に設定されているようです。第一戦のマジノ女学院、第二戦のアンツィオ高校に続く第三戦は、これまた劇中では出ていなかった未知のチーム知波単学園が相手となりました。ゲーム画面では「コレヒドール」とありますが、マップは大洗町のままなので、フィリピンのコレヒドール要塞を攻略するとか、そういう内容ではないようです。全ての試合を大洗町またはその周辺で行うのが、このゲームの特色の一つです。
例によって戦車の数では大洗チームが劣っていて、戦力比でなんとか勝っている形でした。知波単学園の戦車はすべて日本陸軍のそれなので、スペック的には低そうな気もするのですが、未知のチームだけに情報が全く無く、どういうメンバーが居て、どういう戦車を繰り出してくるのかは見当もつきませんでした。
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知波単学園チームの隊長、バロン西・・・じゃなかった、西絹代が礼儀正しく挨拶してきました。パンツァージャケットも日本陸軍の軍装に近いし、どうみても帝国軍人のスタンスを匂わせます。実際の大洗町では、曲がり松商店街の旅館「肴屋本店」さんに西絹代のパネルが置いてあるので、ガルパンファンのなかでは格別の知名度を誇っていると言えましょう。
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スタート地点は大洗町のリゾートアウトレット地区でした。大洗チームの6輌がひとつに固まり、カモさんチームをフラッグ車として、まずは地形的に有利な位置へ移動すべく、大貫地区の北側の丘陵地を目指しました。劇中では商店街の中で試合をやりましたが、このゲームでの市街地の地形効果は低く、まともに撃ち合えば数の少ない大洗チームが劣勢に立たされる可能性が高いと思いました。
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ところが、まだ丘陵地に行かないうちに、偵察に出ていたウサギさんチームの大野あやから報告が。敵の戦車は三式中戦車と判明しましたが、まさかアリクイさんチームが知波単学園側に参加しているのでは・・・、と思ってしまいました。なにしろ第一戦のマジノ女学院戦でもカモさんチームが相手側に参戦していましたからね・・・。
でも、今回はアリクイさんチームは登場しませんでした。その代わり、意外な人物が二人も出てきたのでした。
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大洗チームの全車がようやく丘陵地の裾に到着した時点で、敵の先鋒が涸沼川沿いに接近してきました。これも三式中戦車だったので、知波単チームは比較的新型の車輌で編成されているのではないかと考えました。実際の戦争で活躍した九七式中戦車とかが出てくれば、撃ち合いでも勝てる確率が高くなりますが、新型戦車が出てくるとなると、注意が必要だなと思いました。
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大洗チームが丘陵地に登ろうとするのを阻止するかのように、相手側の戦車が次々に現れました。一式中戦車が3輌、三式中戦車が3輌で、最初の砲撃をしかけてきたのが三式中戦車でした。これに搭乗する柚本瞳というのが副隊長のようですが、あれっ、ひーちゃんじゃないか、と思い当たりました。コミック版の「リトルアーミー」に登場していた、西住みほの小学校時代の同級生の一人でした。「リトルアーミー」のラストの卒業式シーンで、「瞳ちゃんは戦車を続けるため戦車道のある学校へ」とありましたが、その学校というのが知波単学園だった、というわけですね。コミックでは一番頼りなかった子の、頼もしく成長した姿がゲームではうかがえて楽しかったです。
これでこのゲームがかなりコミック版に準拠していることがうかがえました。かつての同級生が今は対戦校の一員として果敢に立ち向かってくる・・・、こういうシーンって、なんかグッとくるものがありますね・・・。
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撃ち合いとなって敵の一式中戦車を2輌退けたところで、ようやく九七式中戦車も登場しました。ところがこの相手にウサギさんチームのM3中戦車リーが苦戦を強いられました。なかなか命中弾を得られず、澤梓が何度も「おしいっ!」を繰り返しました。鹿島臨海鉄道の線路を挟んでの砲撃戦は、両チームとも有効打をとれずに対峙状態が続きました。
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ようやくカバさんチームのⅢ号突撃砲F型が相手の一式中戦車を撃破して敵の左翼を崩しましたが、ウサギとカモが続いて被弾しました。フラッグ車が被弾したことにより、カバとあんこうはこれを守って共に後退する羽目になりました。それで、丘陵に登っていたカメやアヒルとの連携がいったん切れてしまったのですが、知波単チームはその隙を見逃しませんでした。
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すかさず大洗チームの間隙をついてきたのが、これまた副隊長らしき湯音(ゆね)でした。湯音って、「異国迷路のクロワーゼ」のキャラクターじゃないか、なんで知波単学園に居るんだ、などと思っている間にカバが被弾し、撃ち返してダメージを与えたものの、相手の進撃を阻止するまでには至りませんでした。
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次の砲撃戦で湯音の一式中戦車を撃破したものの、次の相手の砲撃で、なんとあんこうチームのⅣ号戦車F2型が一撃で撃破されてしまいました。あんこうの戦車は大洗チームでもトップの耐久力80を誇るのですが、それが一撃でやられたのです。大ショック以外の何物でもなく、一気に大洗チームは窮地に立たされました。
秋山優花里が「二階級特進ですぅ」とか言ってますけれども、戦車道に階級なんか無いはずですよ・・・。
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あんこうチームのⅣ号戦車F2型を一撃で撃破したのが、上画像の四式中戦車でした。日本陸軍の最強クラスの戦車がとうとう出てきたか、ということでカバがこれを阻止すべく側面に回って攻撃しました。が、二回命中したにもかかわらず、相手の装甲に弾き返されてしまいました。
強すぎるぞ四式中戦車、こんなのが更に出てきたらマズイぞ、と焦ってしまいました。左衛門佐の「くそっ」というセリフは、まさに私のそれでもありました。知波単学園、恐るべし、です。
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一時はどうなるかと思ったのですが、丘上に居たカメさんチームのヘッツアーが四式中戦車を撃破したことで、戦いの流れが一気に変わりました。河嶋桃が賞賛していますが、まさに前回と同じく角谷杏生徒会長の活躍が際立っていました。カメが居なかったら戦線は崩壊していたと思われます。ともあれ、これで大洗チームは再び押し出して攻勢に転じました。
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フラッグ車のカモさんチームも引き返して全車で包囲攻撃を展開し、相手戦車を次々に撃破しました。相手の残る1輌が登場したのはそれからで、西絹代の乗る四式中戦車でした。もちろんフラッグ車でした。またまた四式中戦車だということで、大洗側は優勢ではあるが迂闊に出られず、ひとまず地形を利用して待ち伏せることにしました。
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ところが西絹代は、あっという間に単騎で突入してきました。これって日本陸軍お得意の玉砕戦法ですか・・・。遠くからでもⅣ号戦車F2型を一撃でやっつけるほどの威力を持ちながら、なんでわざわざ死地に飛び込んでくるような真似をするのか、西絹代は。
実際の日本軍も、アメリカ軍から見るとこんな感じだったのかもしれませんが、とにかく知波単チームは勝負を投げ捨てたという感じがうかがえました。まったく知波単学園、恐るべし、です。
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で、今度はカバが一撃で仕留めました。他のチームはみんな命中弾を得られなかったので、あんこうチームが撃破されてしまった影響の大きさもよく分かりました。知波単が予想以上に新型車両で多く攻めてきたために苦戦を強いられましたが、四式中戦車があと2輌ぐらい居たらもっと苦しい目に合っていたのでは、と想像しました。
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試合はなんとか勝ちました。でも大洗チームの戦車を撃破されてしまったのは初めてだったうえ、それが主人公のあんこうチームだったとあっては、手放しで喜ぶ気分になれませんでした。むしろ、知波単学園相手にこれだけの苦戦をするのであれば、その後の対戦校との試合はもっと厳しいものになるかもしれない、という思いが強くなってしまいました。
その後のゲーム画面の推移を見ていて、次の対戦校が聖グロリアーナ女学院であると判明しました。するとダー様の率いるチャーチルやマチルダとの試合であるわけです。劇中でもお馴染みの対戦校なので、ここでの実況レポートは必要ないかもしれませんね・・・。