
ステップ11では、各部の装備品などを取り付けます。ここではガルパン仕様への改造が二ヶ所にあります。一つは消火器の留め具、もう一つは車体上部左側中央のペリスコープの向きです。

上掲のワンシーンを御覧下さい。キットのパーツでは表現されている、消火器の三角形の留め具がついていません。そして、車体上部左側中央のペリスコープが左側に向けられています。キットの指示通りに作ると前方を向きます。

消火器のパーツC29、ワイヤーカッターのパーツC28、ペリスコープのパーツB7を切り出しました。D26は既に接着済みですが、機銃架のD6は後で取り付けることにしました。

消火器のC29を、劇中車の形状に合わせました。右側にある三角形の留め具部分をカットしました。この状態で車体に取り付けました。

ペリスコープのB7は、全部で7個あり、左側中央を除く6個はガイド指示の通りに裏から挿し込んで接着しました。上図は、残る1個、左側中央の分です。挿し込む穴の形が正面向きになるので、改造が必要になります。

まず、そのまま裏から挿し込んで接着し、上に出ている部分だけをいったんアートナイフで丁寧に切り取りました。それを45度回して左側に向けて接着しました。これで改造が終わりました。

最後にハッチ留め具のC27を取り付けて、ステップ11の工程を終えました。

ステップ12では、車体左側面のパーツ等を主に取り付けていきます。このうちのD20は、ステップ10にて向きを変えたペリスコープに合わせて左側に向けます。また、幾つかのパーツにおいて取り付け位置が少し異なりますので、注意が必要です。これらを合わせるとガルパン仕様への変更点は五つにのぼります。

劇中のワンシーンによって、ガイド指示には無い留め具二つが存在することが分かります。これらは不要パーツに含まれるB22によって再現可能です。

組み立てに先だって、砲身基部装甲のD38においてガルパン仕様への改造が必要となります。上図のように、劇中車にはみえない溝がモールドされていますので、これを消します。

溝をパテで埋め、ヤスって整形しました。このパーツの表面には鋳造品独特の凸凹が細かく再現されていますが、劇中車にはそれが無いので、ある程度ペーパーがけをしてだいたい平滑になるようにしておきました。

取り付けるパーツの殆どを切り出しました。左側面に付けるフックや受け具のパーツは、紛失を避けるためにまだ切り出していませんでした。上部ハッチのD10は、ピットマルチ使用にて開閉自在とするため、接着はしませんでした。

全部取り付け、左側面に付けるフックや受け具のパーツも全て付け終った状態です。ガイド指示には無い留め具二つは、車体側面に薄くモールドされている接着位置よりも少しズレるので、公式設定画像などを参考にしてB22を取り付けました。
また、C30のパールも、取り付け位置がやや上になります。劇中車の状態では、受け具B15のすぐ下に接してセットされていますので、それに合わせました。
クランクロッドのC31は、この段階では仮留めの状態にしてすぐ外せるようにしておきました。後のステップ20にてク・ロッドD34を改造してセットする際に、C31との組み合わせによる調整が必要となるからです。劇中車では、C31とD34がほとんどくっついた状態で装備されていますが、ガイド指示の通りに組むとそうなりません。
D20のペリスコープカバーは、ステップ10にて向きを変えたペリスコープに合わせて左側に向けました。取り付け穴はダボ部分をカットして埋め、カバー本体だけを左向きにセットしました。
以上の五つの改造もなんとかこなして、ステップ12の工程を終えました。 (続く)