
ステップ7では、88ミリ主砲の砲身を組み立てます。今回のキットは、組み立てた砲身部分を車体パーツの前面開口部に直接取り付ける方式ですので、砲架の据え付け工程がありません。そのため、ここでの組み立てをしっかり行って、砲身基部の可動部分がきちんと組まれているかを改めてチェックしました。
ここでも、ガルパン仕様への追加工作が必要になります。

パーツを切り出して、ステップ6で組み立てた砲身基部と共に並べました。

劇中のワンシーンを御覧下さい。全体的に主砲防盾の上端が低い感じです。これは劇中車の車高が実車よりも高く設定されているために生じた現象と思われます。実車では防盾の上端が上に突き出すような感じになっていて、これはタミヤでもドラゴンでも忠実に再現されています。
劇中車のように主砲防盾の上端が低くなるように修正するのであれば、本当は車体寸法の方を修正しないといけないのですが、私の拙い制作技術では無理なので、防盾の方を修正するしかありません。
また、劇中車では、主砲防盾の上面の突起がありません。

キットのパーツE3には、御覧のように突起がついています。劇中車には無い部分です。

突起を削り取りました。

砲身を仮に組み付けて、防盾の素での状態をみました。実車のように、防盾の上端がパーツE7の上端よりも上に強く突き出すような感じになっています。これを削って修正する必要があります。

上面をヤスリで0.5ミリほど削り、さらにサンドペーパーで0.3ミリぐらいヤスって上面の曲線もなだらかになるように直しました。幸いにもパーツE3は肉厚がありますので、1ミリぐらい削っても大丈夫でした。

削る度に仮組みして、パーツE7との繋がりの感じをチェックしました。1ミリほど削って防盾上端の突出感が和らいだ感じになり、パーツE7より僅かに低くなったところで修正を切り上げました。あまり削ると、パーツに穴があいてしまうからです。

ステップ8に進みました。車体の各部に色々な部品を取り付けますが、ここではガルパン仕様への修正箇所が幾つかあります。

キットの車体パーツの上面の状態です。組み立て前に溶接の合わせ目などをあちこちで修正していますが、この段階でさらに修正を必要とする箇所が6つあります。

劇中車との相違点で、最も目立つのが、上掲のワンシーンに示した右側前方のペリスコープの有無です。また図示はしていませんが、三ヵ所のピルツも劇中車にはありません。

これらの情報をふまえて、6つの修正箇所を赤字で示しました。右側前方のペリスコープの撤去、三ヵ所のピルツの撤去、二ヶ所の枠のモールドの除去、です。

とりあえず、三ヵ所のピルツ、二ヶ所の枠のモールドの片方を削り取りました。右側前方のペリスコープの穴は、後でパテで埋めることにしました。

車体パーツ内部に組み付けるパーツを切り出しました。左端のカニ眼鏡のパーツは、ジャンクから調達したもので、後でガルパン仕様への改造の際に必要となります。

ガイドの指示通りに全てのパーツを内部から取り付けました。右側前方のペリスコープのA28も指示通りに挿し込み、後で突き出した部分をカットしました。これで穴が埋まりましたので、あとは左右のダボ穴を埋めるだけで修正が出来ます。 (続く)