気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

黒森峰女学園 ヤークトティーガー 完成です !!  

2015年07月14日 | ガルパン模型制作記

 組立てが完了した車体や履帯などにサーフェイサーを吹き付けました。乾燥後に車体各所の凸凹をサンドペーパーで出来る限りヤスって均しました。

 このキットは、実車特有の凸凹の鋳造肌を再現しています。しかし、劇中車は外面がフラットでツルツルなので、特に目立つ主砲防盾部分などの凸凹はパテ塗りなどでなるべく消していました。サーフェイサーを吹き付けたことで、より表面の凸凹感は減りましたが、それでもなお目につく箇所があったので、塗装前になるべく消しました。


 梅雨の合間の晴れの日に、本塗装を行ないました。ミスターホビーの「ガールズ&パンツァーカラーセット黒森峰女学園ver.」の「黒森峰ロートⅠ」が劇中車用のカラーですので、これを使用して三回ほど吹き付けを繰り返しました。劇中車は車体も車輪も同一のカラーなので楽でした。左右のフェンダー等にも吹き付けました。


 履帯は、ミスターカラーの28番の黒鉄色で吹き付けて塗装し、乾燥後に装着しました。誘導輪の車軸を斜めに接着して軸部を前寄りにセットしておいたため、履帯のはめ込みはスムーズに出来ました。


 履帯をはめこんだ後、左右のフェンダーを取り付けました。あらかじめ仮組みして干渉部分を無くすなどの調整を行ない、留め具とぶつからないかをチェックしておいたので、これも難なく取り付けることが出来ました。


 続いて、最後の工作を行ないました。フェンダーの前部につく合わせ目カバーと留め具がキットパーツには無いので、劇中車の状態に合わせてプラペーパーで再現しました。留め具の位置は、キットに薄くモールドが入っていますが、劇中車のそれとは位置が少しずれるので、注意が必要です。
 その後、これらも筆塗りにて塗装しましたが、塗った後はあまり目立たなくなりました。


 車体各所の装備品を塗りました。ジャッキ台やク・ロッドやハンマーの柄などの木製部分はミスターカラーの43番のウッドブラウン、ジャッキやシャックルやスコップなどの金属部分は28番の黒鉄色で塗りました。ジャッキやシャックル、ジャッキ台は塗装後に車体に取り付けました。


 公式キットなので、デカールも入っています。1番の黒森峰マークを2枚使いました。失敗や破損に備えてか、もう一対あります。黒森峰女学園チームの所属車の中ではサイズが最も大きいマークです。


 デカールを貼り終えました。車体色が暗めなので、白の枠や字が浮き上がっていて結構目立ちます。


 反対側からのショットです。劇中ではこのアングルが印象に残りましたが、同じように見てみると凄くカッコイイです。
 武骨なデザイン、ではありますが、なにか洗練された合理性への意識のようなものを感じます。芸術や文学に徹底した合理的精神を凝縮させる傾向が強かったドイツ民族のありようが端的に表れているような気がします。これ以外には有り得ないんだ、という主張が色濃くただよいますが、その選択が間違っていないどころか、むしろ究極の一点に達しているかのようです。一種の凄味さえ感じられてきます。


 正面観です。西住まほの指示「ヤークトティーガー、正面へ」がリアルに思い出されます。黒森峰女学園チームにあと2輌ぐらいヤークトティーガーがいたら、大洗女子学園チームに勝ち目は無かったかもしれません。


 つや消しを吹き付けました。色感が落ち着いてより劇中車に近づきました。


 側面観です。128ミリ砲の大きさが目立ちます。こんなのに単独で立ち向かったウサギさんチームも立派です。澤梓の「ヤークト、西住隊長のところへ行かせちゃいけない」のセリフが感動ものでした。2013年春の初の放送でこのシーンをみた時は、胸に熱く込み上げてくるものがあって、涙が出そうになりましたね・・・。


 劇中では、ウサギさんチームの捨て身のうっちゃり戦術によって用水路に転落し、主砲が折れて逆さまになったことで戦列外に押しやられました。もし、そうならずに逸見エリカの指揮下に合流した場合は、どのような展開になったことでしょう。
 まあ、128ミリ砲の威力でポルシェティーガーを撃破するでしょうが、結果的には唯一の進路を塞がれてしまいますから、そこで進撃が止まって、隊長車の応援に間に合ったかどうかはちょっと分からなくなりますね・・・。


 ヤークトティーガーは、実際の戦史においては、オットー・カリウスが最後に率いた第512駆逐戦車大隊の戦車としても知られます。オットー・カリウスの部隊は、ドイツのルール地方において連合軍の包囲にはまり、要衝となる村の一つを防御したものの、村の人々からの抗議を受けて撤退し、最終的には部隊を解散して降伏しました。

 その要因の一つにヤークトティーガーの不具合の多さがあったようです。隊員の練度の低さに加え、変速機の故障や車体重量による行動不能が多発しての作戦の齟齬が重なったといいます。オットー・カリウス自身が、自分たちの兵器をどうしても360度旋回させたかった、と著述しているあたり、固定式砲の運用の難しさがしのばれます。ドイツ国防軍を代表するタンクエースが不満を表明しているのですから、ヤークトティーガーは、カタログスペックとは裏腹に、実戦では扱いにくい欠陥兵器に属していたというのが実情であったと理解出来ます。

 これに対して、ガルパンのヤークトティーガーは故障も無く、有り得ないほどの俊敏さを見せていましたね・・・。カリウスさんがこれを見ていたらどんな感想を述べるでしょうか。


 以上で、黒森峰女学園チームのヤークトティーガーが完成しました。製作日数は、2015年6月4日から6月24日までの21日間でした。組み立ては約5日で終わったのですが、梅雨にあたって塗装がなかなか出来ず、そのまま二週間近く経ってしまい、やっと晴れた日に塗装を行ないました。

 今回はプラッツの公式キットでしたが、元キットが作り易いスマートキットなので組立てそのものは楽でした。ガルパン仕様への追加工作も全て小改造で済みましたので、黒森峰女学園チームの所属車輛のなかでは作り易い方です。塗装もデカール貼りも楽なので、初心者レベルにもおすすめのキットだと思います。

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